夜景撮影テクニック(デジカメ編)


ここでは薄明夜景の説明とだれでも撮れる撮影方法を紹介しています。
まだ普及していない分野ですが、美しい光景ですのでぜひ堪能してください☆

イメージ図(日没60分後、F=2.8、1/2秒露光。札幌 JRタワー展望台より)

  1. はじめに


    1. 薄明夜景って何?

    2. 太陽の光が大気中にわずかに残っている時間(黄昏)に撮影した写真のことです。たとえば、日の出前に空が明るくなってきた時や、日没後の空が少し明るい時間帯に撮影します。
      薄明夜景に似た夕焼け写真、夜景写真がありますが、しっかり区別しましょう。夕焼けでは、空のグラデーションや雲の色を楽しみます。また、夜景写真では街灯り、イルミネーションなど光を楽しむことができます。それぞれ見所がある美しい写真です。
      しかし、『景色』『イルミネーション』『ライトアップ』を同時に楽しむことができる時間があります。そう、薄明の時間です。この時間はとても美しい光景をみることができます。これからは、日がくれてきたなぁ〜と思うだけではなく、美しい景観を楽しんでください。(^^
      夕焼け
      薄明夜景
      夜景
    3. 薄明夜景のみどころ

    4. みどころは、なんといっても景色とライトアップを同時に楽しめるところです。空、山、家、灯りを全て写すことができます。
      これが、夜景写真になってしまうと、空は黒、街灯は白、コントラストは高くなり、闇をイメージする写真になってしまいます。また、夕焼け写真では、今度は街が闇に沈んでしまいます。
      ところが薄明夜景の写真はいかがでしょうか?夜であるにもかかわらず、闇を感じさせません。むしろ感じるのは闇ではなく、灯りです。街が静かになってきたころの灯りはやさしさを表現することができます。
      薄明夜景の美しさはわかっていただけましたか?


  2. 準備(撮影に必要な機材)


  3. カメラと三脚だけです。天体写真に比べるとずいぶんお手軽ですね!!
    商品名をクリックすると、amazon.comのページにとびます。ここから購入していただくと割引価格で購入できます☆
    1. デジカメ(フィルムカメラでもOK)

    2. 一眼レフの高級カメラなんていりません!入門や中級クラスで充分☆
      暗い場所で撮影するためスローシャッター機能が必要です☆ タイマーも付いているとなお良いです。
      おいらが使っているデジカメはKonica Minolta の Revio KD-510Zです☆
      その他、コンパクトカメラでも撮れます。最悪、携帯カメラでも・・・(笑)
      愛用(おすすめ)のカメラ
      Nikon FM3A ボディ シルバー
      おいらが使っているNew FM2の後継機です。ユーザーを育てるカメラとして多くの写真学校の教材に採用されています。

      Konica Minolta DIMAGE G600 DG-G600
      夜景や花火を本格的に撮れるコンパクトなデジタルカメラは他に選択肢が無いと思います。これもおいらが使っているRevioの後継機です。
      ただし、このシリーズは生産終了になったため、手に入れるなら早いほうがよいでしょう。

      CONTAX T3 35mm全自動レンズシャッター式AFカメラ
      カメラ好きが持っているコンパクトカメラの定番。なんと言っても画質に定評があるカールツァイスレンズ魅力です。
      ただ、クセがあるので、一般の人にはお勧めしません。


    3. 三脚(できればあったほうがよいです。)

    4. あると無いでは大違い!下の見本のように小さい写真でさえ三脚を使ったほうが画質がシャープになることがわかります。
      三脚なし
      三脚あり
      最近は小さい携帯用のものや、ペットボトルに付けて使う超小型のものもあり、低価格で販売されています。
      お金に余裕がある人は、コンパクトにたためて長く伸びる3段伸縮くらいがお勧めです。
      愛用(おすすめ)の三脚たち
      SLIK プロ 250DX 2
      遠征するときは必ず持っていきます。背も充分に伸びるので、構図の融通もきくし、がっちり固定できます。ですが、やっぱり重いのが玉にキズ。

      SLIK ミニ
      ちょい出の時に持っていきます。コートのポケットに入るくらい小さくたためるので、気軽に持ち歩けます。

      ※三脚を忘れたときは、試行錯誤してカメラを固定しましょう(爆)


  4. 撮影のチェックポイント(基本編)


  5. 写真を撮る手順は通常の撮影と一緒です。ただ、次の事に注意してください。
    きっと、いつもよりきれいに撮れますよ☆
    1. 構図

    2. 4角をしっかり見ましょう。あとで見ると変なものが入っている場合がよくあります。
    3. 固定

    4. せっかく撮っても、ぶれてしまってはもったいないので、三脚がなくてもがんばってしっかり固定しましょう☆
    5. 画質

    6. は高画質に(ISOを調節できる機種は小さい数値にして、画素数も多く)しましょう
    7. 距離

    8. ピントを∞に合わせます。(風景モードや記念撮影モードでもOKです)暗いときはオートフォーカスが誤作動する場合があるので忘れずにやりましょう
    9. 時間

    10. タイマーをONにして、しばらく待ちましょう!

    コンパクトカメラの場合はここに注意してください。
    カメラの機能設定値備考
    夜景モードONシャッター時間が長くしてくれます。
    風景モードONピントを∞に合わせてくれます。
    フラッシュOFFガラスなどの反射で写真が真白になるのを防ぎます。
    感度ノイズが減ってなめらかな仕上がりになります。。
    画質高画質若干ですが、ノイズが減ります。

  6. 味付け


    1. スノーフィルター

    2. kenkoさんで売られているフィルターを使うと写真の幅が広がります。スノーフィルターは下の見本のように点光源に線をいれて雪模様を作ることができます。
      ケンコーフィルターR-スノークロス52mm〜55mm ※カメラにより、サイズが異なるのでカメラに対応しているか確認してください。
      フィルターなし
      フィルターあり

  7. 参考文献(勧め本)


  8. 私の写真の原点は天体写真なので、カメラの入門書や夜景の本は読んでません。
    下記の本で自分のセンスを磨くことができると思うので読んでみてはいかがでしょうか?

    1. 天体写真集


    2. 宙(そら)の名前
      知っている人も多いはず。フジテレビの白線流しにもでてきた有名な本です。写真だけではなく詩もかかれているので、見ているだけで癒される写真集です。
      夜景と星空や月の写真が多く参考にさせていただきました。

      オーロラの降る街 谷角 靖/ピエ・ブックス
      Nikonのカメラで撮影されたオーロラ写真集です。親切なことにプロの撮影データまで掲載されている貴重な本です。私も露光時間の参考にさせていただいています。

      天空Sky―造形美の競演
      乗鞍でお世話になった八板さんの写真集です。オーロラ撮影を主として現在も活躍中です。

      賢治の見た星空
      名前のとおり、天の川を北から順に解説してくれます。この写真集の見所は銀河が鮮明に写されているところです。詩ととも癒される写真集です。

    3. 天体写真撮影方法


    4. 天体写真の写し方―ASTROPHOTOGRAPHY ANNUAL〈1999‐2000〉特集 屈折望遠鏡で星雲・星団を撮る
      星雲、星団や惑星など小さい天体を撮影する方法が詳細に書かれています。どちらかというと、マニア向けですが直焦点撮影をする人にはとても参考になると思います。

      デジタル天体写真の写し方〈2000‐2001〉特集 銀塩、冷却CCD、ビデオによる天体撮影
      冷却CCDを使用しての撮影方法がかかれています。画像処理に関しては基本からしっかり書かれています。

      プロセスでわかる はじめての天体写真
      私は、この本で天体写真を学びました。基礎がしっかりと書かれているので初心者には超お勧めです。