地蔵(じぞう)菩薩本願経見聞利益品偈(ぼさつほんがんきょうけんぶんりやくほんげ)     

お地蔵さんの代表的なお経で「大乗大集地蔵十輪経」十巻、「地蔵菩薩本願経」二巻、
「占察善悪業報経」二巻がある。これを「地蔵三経」と呼びます。そのなかで、やさしく
慈しみ深いお地蔵さんのイメージが表現されているのが「地蔵菩薩本願経」であります。

「地蔵菩薩本願経」のなかの「見聞利益品」の偈文を以下に記しました。これは四七六
文字で「般若心経」の倍「観音経」の偈より少し短いくらいの分量ですので、朝夕読誦
するには適当な長さです。

読み方は「般若心経」や「観音経」を誦むように読誦すればよく、お地蔵さんが子供を守
る仏さまであることも書かれている。

 

吾観地蔵威神力(ごかんじぞういじんりき) 恒河沙劫説難尽(ごうがしゃこうせつなんじん) 見聞膽礼一念間(けんもんせんらいいちねんけん) 利益人天無量事(りやくにんでんむりょうじ)

若男若女若竜神(にゃくなんにゃくにょにゃくりゅうじん) 報尽応当堕悪道(ほうじんおうとうだあくどう) 至心帰依大士身(しいしんきえだいししん) 寿命転増除罪障(じゅみょうてんぞうじょざいしょう)

少失父母恩愛者(しょうしつぶもおんあいしゃ) 未知魂神在何趣(みちこんじんざいかしゅ) 兄弟姉妹及諸親(きょうだいしまいぎゅうしょしん) 生長以来皆不識(しょうじょういらいかいふしぎ)

或塑或画大士身(わくそわくぎゃくだいししん) 悲恋膽礼不暫捨(ひれんせんらいふざんしゃ) 三七日中念其名(さんしちにちちゅうねんごみょう) 菩薩当現無辺体(ぼさつとうげんむへんたい)

示其眷属所生界(じごけんぞくしょしょうかい) 縦堕悪趣尋出離(じゅうだあくしゅじんしゅつり) 若能不退是初心(にゃくのうふたいぜしょしん) 即獲摩頂受聖記(そくぎゃくまちょうじゅしょうき)

欲修無上菩提者(よくしゅむじょうぼだいしゃ) 乃至出離三界苦(ないししゅつりさんかいく) 是人既発大悲心(ぜにんきはつだいひしん) 先当膽礼大士像(せんとうせんらいだいしぞう)

一切諸願速成就(いっさいしょがんそくじょうじゅ) 永無業障能遮止(ようむごつしょうのうしゃし) 有人発心念経典(うにんほっしんねんきょうてん) 欲度群迷超彼岸(よくどぐんめいちょうひがん)

水立是願不思議(すいりゅうぜがんふしぎ) 旋読旋忘多廃失(せんどくせんもうたはいしつ) 斯人有業障惑故(しにんうごうしょうわくこ) 於大乗経不能記(おだいじょうきょうふのうき)

供養地蔵以香華(くようじぞういこうげ) 衣服飲食諸玩具(えふくおんじきしょがんぐ) 以浄水安大士前(いじょうすいあんだいしぜん) 一日一夜求服之(いちにちいちやぐふくし)

発股重心慎五辛(ほつおんじゅうしんしんごしん) 酒肉邪婬及妄語(しゅにくじゃいんぎゅうもうご) 三七日内勿殺害(さんしちにちないもつせつがい) 至心思念大士名(しいしんしねんだいしみょう)

即於夢中見無辺(そくおむちゅうけんむへん) 覚来便得利根耳(かくらいべんとくりこんに) 応是経教歴耳聞(おうぜきょうきょうりゃくにもん) 千万生中永不忘(せんまんしょうちゅうようふもう)

以是大士不思議(いぜだいしふしぎ) 能使斯人獲此慧(のうししにんぎゃくしえ) 貧窮衆生及疾病(びんぐしゅじょうぎゅうしっぴょう) 家宅凶衰眷属離(けたくくすいけんぞくり)

睡夢之中悉不安(すいむしちゅうしつふあん) 求者乖違無称遂(ぐしゃけいむしょうすい) 至心膽礼地蔵像(しいしんせんらいじぞうぞう) 一切悪事皆消滅(いっさいあくじかいしょうめつ)

至於夢中尽得安(しいおむちゅうじんとくあん) 衣食豊饒神鬼護(えじきほうじょうじんぎご) 欲入山林及渡海(よくにゅうせんりんぎゅうとかい) 毒悪禽獣及悪人(どくあくきんじゅうぎゅうあくにん)

悪神悪鬼並悪風(あくじんあくきびょうあくふう) 一切諸難諸苦悩(いっさいしょなんしょくのう) 担当膽礼及供養(たんとうせんらいぎゅうくよう) 地蔵菩薩大士像(じぞうぼさつだいしぞう)

如是山林大海中(にょぜせんりんだいかいちゅう) 応是諸悪皆消滅(おうぜしょあくかいしょうめつ) 観音至心聴吾説(かんのんしいしんちゅうごせつ) 地蔵無尽不思議(じぞうむじんふしぎ)

百千万劫説不周(ひゃくせんまんこうせつふしゅう) 広宣大士如是力(こうせんだいしにょぜりき) 地蔵名字人若聞(じぞうみょうじにんにゃくもん) 乃至見像膽礼者(ないしけんぞうせんらいしゃ)

香華衣服飲食奉(こうげえふくおんじきじぶ) 供養百千受妙楽(くようひゃくせんじゅみょうやく) 若能以此廻法界(にゃくのういしえほっかい) 畢竟成仏超生死(ひっきょうじょうぶつちょうしょうじ)

是故観音汝当知(ぜこかんのんにょとうち) 普告恒沙諸国土(ふごうごうしゃしょこくど)