| 潜入取材! フロントフォーク再メッキの出来るまで | |||||||||||||||||||||||||||||
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| 今回、取材させて頂いたのは、リンクページでおなじみの「東洋硬化」さんです。工場の広さは、敷地1200坪、建物700坪、社員数約50名ということで、思っていたより大きな工場でした。建設用重機の油圧シリンダーなどの工業用硬質クロームメッキを専門に、昭和35年より操業なさってます。 本格的にバイク用のインナーチューブのメッキを始められたのは、数年前だそうですが、今では一ヶ月に100〜150本の依頼が全国各地より来るそうです。 また、チタンなどを使った表面コーティングも行っていらしゃいます。 では、さっそく工場のなかへGO! |
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| まず、送られてきたインナーチューブは、マイクロメーターによる寸法確認、錆の状態、打ち傷の有無、曲がりなどの受入検査の後、古いメッキを落すため、剥離専用の槽に浸けられます | |||||||||||||||||||||||||||||
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| 研削加工が出来ない窪み部分(溶接痕)を研掃するため、ブラスト加工を行ってます。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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| 次に、表面の錆痕が無くなるところまで、円筒研削加工がなされます。円筒研削盤は研削用砥石と被加工物がともに回転しながら、被加工物が軸方向にスライドしていき加工していきます。加工面には冷却と砥石の目詰まり防止の為の専用研削用液(水溶性)がかけられます。 矢印の部分は、押し付けられた研削砥石によって,被加工物がたわんで仕上精度が狂わないように、中央部分を押えておく「振れ止め」で、その押え加減は、職人さんの長年の経験と勘によって決められます。 極端に錆の深いものは、事前に肉盛加工する場合もあるそうです。 |
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| 研削加工後の表面です。 錆は完全に除去されています。 |
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| 職人さんの、鋭い目が光り、マイクロメーターがさっとあてられます。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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| 研削盤による加工が終わると、バフで磨かれた後、電極用の治具が取り付けられ、メッキしたくない部分はマスキング(水色のテープ)がされます。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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| メッキ前のバフ掛け後の、表面です。メッキ後と見まちがうほど、ピカピカです。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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メッキ槽は7つあり、電圧、電流、液温は制御盤で管理されています。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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| メッキ槽の中を覗いてみると、醤油みたいな色のメッキ液から盛んにガス(水素ガス+酸素ガス)が出てます。 通電中は、ガスとともにミスト化したメッキ液が、飛散するのを防ぐ為に、布カバーがかけられます。メッキ液の主成分は、無水クロム酸(250g/l)、硫酸(2.5g/l)などで、+側の錫・鉛・アンチモンの合金板と−側のメッキするものとの間に15V・5000〜10000Aの電気がかけられ2〜3時間、場合によっては二昼夜浸けられることもあるとか。驚き!メッキ層は、一時間に約20ミクロンが形成されるそうです。 東洋硬化さんでは、密着性と耐腐食性向上の為に、クロームメッキを2層にしているとの事。 |
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| メッキ層から上がると、表面は”燻し銀”という感じ。端部には、"ハナ”と呼ばれる結晶状のクロームが見えます。 また、メッキの付き方は均一にはいかず、若干中央部が薄く端部が厚くつくそうで下図(解かりやすいように極端に書いてますが・・)のようになります。したがって次の仕上研削工程で修正する為、仕上寸法より大きくなるまでメッキが付けられます。 |
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| メッキが終わると、もう一度円筒研削盤にかけられ、 規定寸法に仕上られます。 そのあと仕上のバフ加工がされ、完成です。 |
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| 完成したJT60のインナーチューブ。あんなに錆でブツブツしていたのに、嘘みたい。まさに新品の輝き! 気になるお値段は1本、15,000円。これを高いと見るか安いと見るか、いずれにしてもメーカー在庫のない旧車には朗報と言えるのでは・・・。 |
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| メッキ前はこうでした。 | |||||||||||||||||||||||||||||
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今回、説明と工場案内をして頂いた「東洋硬化」の小野専務様 |
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| 最後に、メッキのエキスパートとして、防錆に対するアドバイスをお願いしましたところ、
「クロムメッキの表面には、目に見えない微細なクラックがあり、そのクラックが、母材に達した時錆が発生し始めます。しかし、逆にそこに油分を保持しつづけることができます。硬質クロムめっきが施工された部位を錆させないためには、常時、少量の油分補給を行うことが必要です。」 ウ〜ン、なるほど目から鱗!デス。 |
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| こんな機械もありました。 工場で見つけた機械群 |
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