お葬式や法事できいていても、なんだかよく分からない・・・という声をよくききます。しかし、それではもったいない!


ここでお経について知ったら、声を出してよんでみませんか。



 お経とは。


 お経をよむことによって、何が起こるのか。


 東光寺でよくよまれるお経をご紹介します。







当初、お釈迦様の教えは口伝(くでん:口で伝え、文字に残さない)によってのみ伝えられていました。
しかし、後世になり、誰にでも読めるように工夫されたものがお経です。

 お経は大きく分類すると
陀羅尼(だらに)
漢文に訳されたお経
和讃(わさん)
の3つに分類することができます。


【陀羅尼】とはインドの梵語(サンスクリット語)をそのまま漢字に音写した呪文のようなお経です。字を見ても、お経を聞いても現在の我々日本人には意味がわからないという特徴があります。

例えば・・・般若心経の終わりの部分、

掲諦掲諦(ぎゃーてーぎゃーてー)
波羅掲諦(はらぎゃーてー)
波羅僧掲諦(はらそーぎゃーてー)

はまさにこれにあたります。






【漢文に訳されたお経】はインドから伝わった経典の内容を漢文にしたものです。漢字そのものに意味があるので読経を聞いても意味はわかりませんが、字を見れば意味が分かってくるという特徴があります。

例えば・・・般若心経の大部分がそうですが、

不生不滅(ふーしょうふーめつ)
不垢不浄(ふーくーふーじょう)
不増不減(ふーぞうふーげん)

などがこれにあたります。


【和讃】とは、大変わかりやすく日本語で書かれているお経です。
耳で聞いても、文字を見ても、内容が比較的わかります。

例えば・・・白隠禅師座禅和讃や宗門安心章がこれにあたります。


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1  心を落着かせる(三昧を助く)  
 
2  心のわだかまりがなくなる(障礙を滅す)

3  健康になる(病患を除く)

4  念願が天に通じる(心願を満たす)

5  神仏への供養が届く(諸天を歓ばす)

6  迷える者を救済する(幽魂を救う)

7  素直な心で見聞できる(見聞を益す)

8  心が天地一杯に広がり、全てを救う(畜類を利す)

東嶺禅師 『看経論』 より




つまり、お経をよむと 「自分自身が調えられる」 働きがあると言われています。


もちろん、自分自身がその功徳を信じて、耳をかたむけなければその功徳は得られません。




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お釈迦様の教えを基本としていますので、特に一定はしていませんが、主に、般若心経(はんにゃしんぎょう)をよむことが多く、他には、

観音経(かんのんぎょう:年忌法要や観音供養など)、
白隠禅師坐禅和賛(はくいんぜんじ ざぜんわさん:坐禅会や観音供養、地蔵供養など)、
宗門安心章(しゅうもん あんじん しょう:年忌法要や布薩会など)、
大悲呪(だいひしゅう:お墓参りなど)、
開甘露門(かいかんろもん:お施餓鬼や棚経など)をよみます。
開経偈(かいきょうげ)から始まることが多く、最後には必ず、回向(えこう)をよみます。 

*下線のあるものは詳しい説明が下にあります。



開経偈  



かいきょうげ
  むーじょうじんじんみみょうほう
 無上甚深微妙法 
  ひゃくせんまんごうなんそうぐー
 百千万劫難遭遇 
  がーこんけんもんとくじゅうじー
 我今見聞得受持 
  がんげーにょーらいしんじつぎー
 願解如来真実義 
  (訳)
  とても深く、優れた教えは
  無限の時が流れても出会うことは難しい。
  私は今、お経を見て仏様の教えを聞き、受け取ることができました。
  どうか仏様の真実の教えを理解させて下さい。

これから読むお経に出会えたことを喜び、仏様の心を大切にしていきますと誓います。






摩訶般若波羅蜜多心経  
 



 はんにゃはらみたしんぎょう
  宗派を問わず、最も読まれているお経です。

 東光寺でも毎年1月7日に「大般若」の法要を行いますが、その時に使われる600巻もある大般若経の大事な部分を表したものと言われています。
  
 276文字の短い経文にまとめられ、昔から読まれてきました。
  

 経題である「摩訶般若波羅蜜多心経」は「偉大な心理を自覚する肝心な教え」と訳すことができます。過去の写経会の中で、語句を一つずつ紹介させていただきました。ご興味のある方は、声をかけていただければ冊子をお渡しします。




宗門安心章 



しゅうもんあんじんしょう
  禅の教えを理解できるように作られた和讃のお経です。
 妙心寺派として山田無門、倉内松堂両老師と伊藤古鑑先生によって制定されました。

第1章 : 信心帰依(しんじん きえ)
第2章 : 自覚安心(じかく あんじん)
第3章 : 行事仏道(ぎょうじ ぶつどう)
からなり、大変わかりやすいお経です。






観音経



かんのんぎょう
  お釈迦様がお説きになったお経の中で最も尊いお経と言われているのが「法華経」です。
  この法華経は序品から二十八品までありますが、その中の二十五品が臨済宗で常用される「観世音菩薩普門品」で
 す。これを観音経と呼んでいます。

  さらに、この観音経の後半部分を「世尊偈」といって独立してお唱えします。

観世音菩薩は三十三種類の仏に変化し、あらゆる者を救い、観世音の名前を称えるだけで苦境や苦難から逃れることが
できると説いています。お経中、「念彼観音力(ねんぴかんのんりき)」ということばが何度も出てきます。






回向



えこう
  回向とはお経の最後に丁寧にお唱えするものです。

  回向には様々な種類があり、本尊様に対する回向や、歴代祖師方への回向、先祖供養の回向、祈祷回向など様々
です。
 
  坐禅をしたり布施行をしたりお経を読んだりして功徳を積んだとき、その功徳を自分ひとりのものとせず、本尊様や歴
代祖師方、御先祖様などの供養のために、さらに世間の多くの人々のために回し向けることを「回向する」といい
ます。



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