2の1 うまい投資の話
ご承知のとおり、投機は、その危険度(騰落、元本割れの可能性)と見返り(高騰、配当など)が一対である。危険がある分、配当も高いというのは合理的な話しである。一方、投資は、比較的安全な資産の運用方法であるが、当今の金融・経済情勢
においては、これも、危険度と見返りを十分認識しなければならない。銀行のペイオフ実施を控えて、よく考えなければならない。
危険度 0 : 並の銀行金利程度
危険度10% : 年10%の投資効率
といった風に、危険率と、その見返りとしての利息が明確になっていれば、投資する人の自己責任のはんちゅうである。 問題なのは、明確に売り手が危険度をいわない場合だ。こういった投資の持ち掛け方は、悪徳商法と考えて良い。
たとえば、変額保険などは危険度が高いのに、いかにも危険度0に思わせて販売した事例が紹介されていた。そういった場合は、保険会社だから危険度0と受け取ったようだ。 銀行の「投資信託窓口」なども、きわめて危険度の高い投資なのだが、銀行窓口の近くにあるので、まったく安全(危険度0)のようにとってしまう人もいるとか。
バブル時の証券会社などは、営業マンが「絶対に儲かります。信じてください」といって投資させていた事例もある。つまり、危険度0(絶対に)と思わせて危険度50のものを買わせたわけだ。 だから、これからの時代、「投資」ときたら、その利息をまず考えるのではなく、危険度がどの程度かを理解するのが重要なのだ。まず、利息ありきではないのである。この危険度をうまく売り手が説明してくれない場合、ごまかそうとしている場合には、注意をしなければならない。
原則的に、危険0であれば、銀行金利以上の利息を実現できない、できるはずがない。なぜなら、本当に危険0で、銀行金利以上の商品あれば、皆、銀行預金解約して、それを買っているはずだ。そうなっていない、それは隠れた危険がある投資であるから。(年金者向け預金を除く)
「これは素晴らしい投資話です。元本保証で、年10%にはなります」このセールスマンは確実に悪徳商法である。ほんとなら、お前が銀行から借りて、投資せんかい。 危険と利率は表裏一体なのだ、と頭に叩き込んでおいてほしい。株などは、危険度めいっぱい、と分かっている人間がやっているから、利益率が高いのである。この理屈に矛盾する投資話しは絶対に信用してはならない。
「これからの季節、絶対に大豆が急騰します。一本でいいから注文を」「うちのXXは他社より5%も利息が高いです。お得です」この「 」の中の話しがおかしいと気が付いていただきたい。「市中金利が1%もあがれば、30%程度は下がる可能性があります。しかし、金利が維持されれば、50%位い上がるでしょう。ただし**情勢にも要注意....」などと説明してくれる営業マンなら、まあ安心できるかな。
2.恋愛商法
恋愛、結婚、などに関する悪徳商法がある。 結婚は男女が社会的経済的に一体になることだから、これは都合がいい、結婚直前または、それに確実に向かっていると、すでに結婚しているような状態になり財布も一体化してしまうことが多い。ここでお金を頂戴してドロンでする。 これが結婚詐欺である。
手口としては、まず、集団見合いなどを利用して、相手に近づく。情報を仕入れて、相手の財産を把握する。見込みがあれば、つきあいはじめ結婚をちらつかせる。 そして、突如「親が病気になった」「兄が交通事故を起こした」「実は借金があるんだ」という緊急事態を告げる。で、金が必要だ、という。被害者は動揺する。将来の結婚相手が困っているのだ。なんとかしなければ。 結婚サギは、貸してくれとは直接はいわない。ただ困っている、悩んでいるという様をみせつける。このままでは君(あなた)と結婚はできない....
そもそも結婚は、人生で相手をもっとも理想化してしまう瞬間で、疑うのはきわめて困難である。かくして、結婚をめざして貯蓄してきた大半をあずけてしまう。 だまされた人間は、結婚まで思った恋愛相手を失い、裏切られだまされたのだと知り、周りの人間に対しての対面をうしない、全財産をうしなう。
ほんとに何か問題がおきたのかも知れない。嘘なのかどうか、どうやって見わければいいのだ。それに人間として信じた人を疑いたくないと、よくやってしまうらしいのが、なんと相手に確認してしまう愚だ。「それほんとなのね」、はい嘘です、というわけない。「疑っているの?」と逆にせめられるのがおち。
方法として、相手からできるだけ、詳しく自然に状況を聞きだす。将来のパートナなのだから当然。なにか相手が話したがらないのであれば、(いろんな理由をつけて、病院名を教えない、事故を起こした場所を教えないなど)すでに怪しい。 また、貸す前に、友人、家族にともかく事情を話しておく。例の第三者の冷静な目を通してもらう。そして、引き出した情報を元に、「相手以外のルート」で、事実(交通事故など)を確認することだ。交通事故なら警察に、病気なら、その病院に問い合わせればいい。
といっても、実際は、恋愛関係にある状態では、他人が忠告してもおそらく聞く耳はもたないだろう。事例を読んでも、相手をうたがいすらしない。忠告に耳をかさない場合が多いだろう。 むしろ、周りの友人や、家族が積極的に、本人に代わって、事実を確認するべきであると思う。寸前で助かっている事例はみな、周りの人が疑い、確認し対処しているそうだ。
3.怪しい健康食品
健康食品は大半がまともな商品であり、効果があるものがほとんどだ。しかし、中にはいかがわしく、サギに近いものもあるそうだ。 健康に効くとすれば、それは人体に恒久的に効果があるはずであるが、ファッションのようにブーム、流行で終わってしまったものもある。不思議な現象である。 今まで、現れては消えていった、健康食品、健康法をみなさん、思い出してほしい。この手の健康食品はいかがわしいと言える。
なぜ、健康という普遍性のあるはずのものが「流行」になってしまうのか? それは、仕掛け人がおりマスコミ等を利用してブームを人工的に作り上げているからに他ならない。別に健康にいいかどうかなど二の次。いろんな手法がある。まず「権威者」と名乗る人物(中国医学の権威や、医者でない医学博士など)が本をかく。タイトルは「△でYYが直った?脅威の△健康法」とか「△でガンが治った」とかである。それを出版して、出版側が大量に組織的に買い込む。すると、書店のベストセラーに入る。本好き人間の目にとまる。
あるいは、派手な車内広告をうつ。ベストセラー好きが感化されて買ってしまう。 同時に雑誌などに、広告頁半分記事を書く。この中で効果の絶大さがおおげさにかかれ、夢の食品のように思わせる。ここまで行くと、マスコミがいよいよ記事、番組を組みだす。時期をみはからって、メーカがその商品を売り出す。商品の売り込み文句を教育された営業マンが全国に散リ、販売を展開する。
広告費がかかる。永くはブームを続けられない。かつ、そんなに効く商品ではないので、やがては下火になる。だから、ワーっとブームを作って、短期に売り上げる。だから、利益率が高くなければならない。安い原料のものを探して、効くという理屈を誇大広告しブームを作って高く売るのである。
何度も、こういったことが繰り返されただろう。世は自然志向、健康ブーム、健康法となると消費者はそれらに引き付けられる。ブームがさって数年、まだその商品がコンスタントにうれているのなら、それは固定客がついており本当に効いているのだ。
4.努力する悪連中
悪徳商法にひっかからないようにするためには、手口だけでなく、だまそうとする人間とはどういう人間なのかを考える必要があるだろう。敵を知り、己を知れば百戦危なからずである。 これまでに悪徳商法に手を染めた人間、特に幹部は他の商売はなかなかできないようである。警察につかまって、「ああ、私はなんという悪いことをしてしまったのでしょう。被害者のみなさんに心からお詫びしたい。」といって、汗を流す商売をはじめるか?しないようである。また、新たなサギを考えるようである。
つまり、今、サギ商法に従事している幹部層は、これからも、あたらなサギを次々と考えていくのであり、なくならないと思ってよい。一毛打尽に逮捕すれば、世の中から悪徳商法がなくなると思ったら大間違いで、それらは出獄してあらたな悪徳商法を考えるわけである。悪徳商法検挙、業者の関係は、抗生物質と病原菌のようなもので、いたちごっこなのである。永遠に繰り返される戦いだ。であるから、サギのやり方を知っているだけではだめで、常に、ひっかからないように注意しなければならない。
パターンはいつも変化してやってくるのだ。 そして、そのパターンも、単純なものではない。彼らは、
一生、悪徳商法に取り組んでいるのであるから、知恵を絞り、考えに考え抜かれた、思いも寄らぬ、法律の網の目をくぐった芸術的な手口になっているのである。 彼らは人をだますことに努力しつづけているのである。こういう人たちが世の中に沢山いることを肝にめいじておこう。
かれらの発想の傾向は 1.人間の欲望をまずとらえる。まず、どの欲望を狙うかをきめる。なお、人間の場合は「欲望」だけでなく、「不安の解消」もエサとして使える。
2.警戒心を解く手段を組み込んでおく。人間は警戒心を持っている。でも、信じたいという欲求もあるのである。で、信じられるきっかけを用意する。(信用させる。安心させる)
3.一気にけりをつける。だましの最終段階はスピーディに吊り上げる。ぼさぼさすると魚に逃げられてしまう。にがさない方策を考えておく。(相談させない、深く考えさせない、クーリングオフさせない)
4.できるだけ楽して、巨額の利益をえられるようにする。疲れる詐欺はしない。(システムを作る)
という4つの傾向があるそうだ。 みなさんに、ぜひ、これら4つの悪徳商法手口作成の傾向にそって、手口を考えてみては。これが、彼らの発想をしることにつながり、だまされる可能性が減るはず。 今後は、お年寄りを狙う手口に注意を、お年寄りに注目しているのは介護ビジネスだけではない。
5.公園商法
また、新しい悪徳商法が現れた。いろいろ考えるものです。今度は団地に住む主婦をターゲットとしたマルチ商法の変形である。 子供ができて、団地にすむ。その団地の公園で他の主婦と付き合い、子供を遊ばせる。公園の人間関係になじんでいかなければならない。公園に出てコミュニケーションをはじめるのを公園デビューというわけだが、団地で仲間はずれにされてはたまらない。
この公園に、まず専門のマルチ女(主婦)が現れる。この女性は大変おしゃれで、きれい。話題も豊富で、周りの主婦のあこがれになり、すぐにリーダ格となる。そして、「きれいねえ」などと言われたところで、「あたしの化粧品使ってみる?」と自宅に呼ぶ。そうして、自分の化粧品を使わせてみて、褒めちぎる。「いいと思うんだったら、販売員紹介してあげようか」という。
この女性が直接うらないところが、従来のマルチと違ってみえる。実は販売会社から紹介料としての高額のバックマージンがこの女性に入る。直接売らないから、なんか上品に見える。売りつけられたイメージがないわけだ。 こうして、公園の主婦をどんどん落としていく。主婦が何人がだまされたところで次のステップにはいる
既に落とした1人の主婦に次のような話を持ちかける。「あなたも友達に紹介してくれれば、化粧品販売会社から、報奨金もらえるのよやってみない」とくる。私も御小遣いかせぎしようかな、と乗り気になるらしい。
最初のマルチ女には、この主婦が別の主婦を勧誘しただけで、マージンが入る。つまり孫ができたわけだ。孫がまた、誰かを勧誘すれば、更にバックマージンが入る。こうして、どんどんピラミッド的に人間関係が構築され、マルチ女にはきわめて高額な金が手に入る。完全にマルチ商法である。
ここからが公園商法の真骨頂である。 さて、公園主婦のかなりの数が既に勧誘されたとする。当然、勧誘に拒否する主婦もでてくる。すると、彼女はそのグループから、仲間はずれにされてしまうのだ。これは恐ろしい。金がからんだ仲間はずれだから、これは陰険である。やむをえずに、嫌われるのがイヤで、しょうがなく、マルチと知ってはいってしまうのだ。最終的にほとんどの主婦がマルチに入ってしまう。この公園という閉鎖環境の人間関係を食い物にするのが、公園マルチなのである。
解決策としては、行政や専門家などに相談して、団地内などで、セミナーをやってもらう、でこれに参加してもらって、冷静になってもらうというところが有効だそうである。
6.葬式商法
葬式の際には、悲しみにひたっている間はなく、忙しく、多くの人も訪れごったがえす。このドサクサまぎれに、ハイエナも集まってくる。香典泥棒は一般的であるが、最近は悪徳商法も入ってくるようだ。 香典返しの業者である。カタログを持ってやってくる。そして、商品説明をして、「香典返しをする人のリストを見せてくれれば、印刷、配送で全部やりますよ」という。面倒くさいので、お金とリストを渡して御願いする。葬式のごたごただと、忙しく面倒くさいので、つい、相手の会社の実体を確認しないで御願いしてしまう。これが狙いなのである。
いうまでもなく、商品など発送しないのである。単にお金を取るのが目的だったのだ。また、発覚しにくい。なぜなら、いちいち相手に届いたのかを確認などしないからである。ずるがしこい業者では、親しそうな数人にのみは発送して、発覚を防ぐ。 わかって、その会社を確かめてもそんな住所に業者は存在していない。
この商法の巧妙な点は、相手が「忙しく、つい頼ってしまい、丸投げしてしまう。」ような時期を選ぶ。葬式関係の業者に「つて」がある人は少ない。だから初めて会う人に頼まざるを得ない。香典返しを「届いてますか?」と確認しないのが普通。あくまでも、商品購入・発送手配という、仲介にすぎない。しかもカタログ販売で商品を選ばせる。訪問販売法の網にかかりにくい。
対策としては「知り合いの業者、知り合いから紹介された業者、非常に信頼できる会社を選ぶ」ということにつきる。 葬式は大きなお金もうごくし、関係者も忙しく、遺族も動揺している。更に顔を知らない人間も多く訪れる。悪い人間にとっても大きなビジネスチャンスにうつるのだろう。
7.温泉旅行商法
年寄りは悪徳商法にとっては格好のお客である。小金は持っている、昔育ちだから人を疑わない人がおおい、「優しく見える」人に弱い、物でなく人で買う、相談する人がいないなど都合のいい点が多
い。お年よりは、自分たちが、悪い人間にとっては、子羊のように見えることを自覚するべきである。家族もおじいちゃん、おばあちゃんは狙われやすいと警戒が必要である。
しかし、彼らにも問題点がある。それは「家族に相談されてしまう」ということである。それで、考えたのが、年寄りを隔離して、そこで異常な精神状態にして売りつけてしまう手である。年寄りを拉致すれば犯罪になってしまうが、そうならないのが旅行である。それも、老人の好きな「温泉」「老人会の友人と一緒に」である。
老人会の役員に近づき、格安の温泉旅行を持ちかける。バスを出して温泉につれていく。優しく声をかけ宴会も盛り上げる。「若いのにいい人たちだなあ」と単純に信じてしまう。酒がはいったところで、お決まりの高額商品を売りつける。商品は「羽毛布団」である。これも老人の弱いところをよく知りぬいた商品である。
老人会の仲間が、1人でも買えば、群集心理で買ってしまうようである。価格は数10万円である。これならば、家族に「どうしようかねえ」と相談させることなく、契約させることができる。旅行の間に優しくされているので「いい人たち」と信じてしまうので売り込みも容易である。SF商法をより確実にした高等戦術である。
「友達といく温泉旅行」というのは、お年よりにとって、大変大変うれしいイベントなのである。参加させるのは簡単。なぜなら、そういう企画をする業者がすくないからである。悪徳業者でなくても、この温泉旅行と組み合わせて、商品をかわせてしまう作戦をとっているのは実におおい!
格安旅行のプランがでてきたら、家族が注意し、かえってきたら、様子をきく。そんな形式で何かを売りつけるのはどう考えても異常なので、何かをかわされたことが分かったら、迷うことなくクーリングオフの手続きに入ること。
8.無料商法
無料、ただ、いい響きである。しかし、ここまで読んでいただいた皆さんには、既においしいものでは全くないものであることは、理解していただいたと思う。でも、ただには人間は弱い、 訪問でも、電話でも同じだが、「今だけ、特別、無料で」してあげます、とくる。ラッキーと飛びついてしまう。
無料ときけば、簡単に訪問を許してしまう。そして家にいれてしまう。業者にとっては、家に入るのは大変だし、入ってしまえばこっちのものなのだ。それが「無料」というキーワードをちらつかせただけで、入れてしまう。 さて、家にはいったところで、まず無料のサービスをやってあげる。屋根の無料診断でも、シロアリ点検でも、水道水点検でも、布団の掃除でも、なんだっていい。
終わったら、手口は同じ「こりゃ大変だ。ほら、こんなにXXになってる。これでは(病気・火事・自己・崩壊...)になりますよ」と脅す。それも、必ず専門家ぶって、機械を使って点検をしたあと、証拠?を見せていうわけである。
もちろん、ちゃんと点検して正常なら返ってくれる善良な業者もいるけれど、わざと仕組んでおいて、悪い証拠を出す。(検査薬をわざとあらかじめ変えておく。汚れをいれておく。シロアリを持ち込むなど)
狼狽したところに彼らがやる手も同じ「いま、いいものがあるんですよ。ほら、これなら、たちまち解決。いま特別セール中でたった00円です」と不安を解決するものを出す。これも屋根の修理、シロアリ退治、浄水器、羽毛布団...なんでもいい。 脅されて、狼狽して、不安になったところに、サッと解決する商品を提示するから、判断能力が失われすぐに購入してしまう。しかも、その場で取り付けたり、封をあけたり、使わせたりして解約しづらくさせてしまう。
やはり、鉄則は「無料で訪問してくるのは変」という自覚。そして、よくわからぬ相手を家には決して入れない、ということだ。入れたら最後、購入しないかぎり、もう家から帰ろうとはしないはずだ。彼らはプロであるのだから勝ち目はないのだ。
9.男女差について
興味深い調査結果がある。耳で聞いて文章を理解する脳の活動に、男女差があるというのである。男性は左脳だけが、そのとき活動しているのに対して、女性は左右両方の脳が活動しているということである。 悪徳商法では、とうの昔に、この理論を使っているようだ。左脳は、よく論理的に考える脳と言われる。右脳は、感性をつかさどるといわれる。だから、男性は、論理的に人の話を聞き、女性は、論理+感性で聞いていることになる。
これを悪徳商法に適用すると
男性: だましの論理をくみ上げておき、説得し納得させて騙す。
女性 : 会って、見せて、話して,雰囲気を盛り上げて騙す。
という原則ができあがる。電話セールスで売りつける際に、ターゲットとなるのは、基本的に男性のようだ。だから、会社に直接、また休日の自宅の男性を狙って電話をかける。更に、論理的に相手が納得できるような、論理的セールストークのストーリを完成させておく。実際に相手がでれば、理詰めで、
「何々だから、それで△△?です、ですからこの商品はお得なのです、ご理解いただけましたか」とくるわけだ。
女性に対しては、感性も騙さねばならない。論理的に納得しても、「うーん。でもねえ」といわれてしまう。だから、電話などではだませない。 まず、身なりのきちんとし、柔らかな物腰で、やさしそうな口調、明るい笑顔で、直接に接する。「あ、いい感じのひと。信用できそう」というイメージをまずいだかせ、商品も説明と同時に、使ってみせるわけである。そして自分でも触ってみせ、体感させる。更に雰囲気的にかいたいようにさせる。
男性を騙すときには、論理的ストーリ、詳細なでっち上げ資料、納得させる技術というわけだ。 先ほどの研究成果の報道の際に、研究者がいっていたが、このように働く部位の差があるが、男女は助け合うことで、お互いの判断を助け正しい判断をして生きてきた、といっていた。
これも、まさに、悪徳商法でも正しい。夫婦が悪徳商法に騙されなかった時には、必ず、夫婦で相談している。夫は妻に「いい話だろ」と話すと「なんとなく、変よ、それ」と忠告。妻が夫に「これいいでしょう」夫が「そんな馬鹿な話はありえない。考えても変だと思わないのか?」と忠告して、そういえば変だなと、騙されていたことに気付いているのである。
悪徳商法に騙されて被害を受けている夫婦は、夫婦で話し合っていない場合が多いようだ。夫婦の会話や相談こそが、被害を少なくする方法であることは間違いないようだ。
10.メル友商法
「メール友達商法」の被害者が増加していると報道していた。なんだそれはと思っ たが、聞いてみると単純な手口である。 インターネット(iモードも含む)で、「メール友達(メル友)求む」というのは、いろんなところで見つか る。メル友掲示板とか、専門のサイトもある。それだけ、人は出会いを求めているのだろうし、人間関係 が希薄で心寂しいのかも知れない。
その手口というのは、まず、それらのメル友募集のコーナに、名前を出す。すると、すかさず、異性か
ら、メル友になりましょうとやってくる。しばらくの間、やさしい文言で優等的な友達になり、親交を深め
ていく。また、いうまでもなく、異性の心を捉えるのがうまいし、会っても受けのいい奴がやるので
ある。 心を通じ合えた相手なので、会う。そして、しばらく友達 として、お付き合いし友好を深めていく。そして、おもむろに商品を買わせるのである。今までの友好関係と関連させるような口調で迫る
ので、断りにくい雰囲気になっていくのである。
買わせるやりかたも、いろいろ考えられる。いきなり「買ってよ」でもいいし、「SF商法」のような催 眠的セミナーに「2人で出席しようよ。つきあってね」でもいい。なんだって断りにくい。だから、悪徳商法の被害者にひきずりこむきっかけにすることができる。 この友人関係、恋愛関係を使って、引きずり込む手口は、昔からある手口で、さ ほど目新しいものではない。 この関係を作るきっかけに、電子メールを使うようになっただけで、昔から出会いの手段を使っている。電子メールを使うのには、それなりのメリットがあると考えられる。
1.いきなり会うのと違って「メール」を使うと、最初、気軽にやりやすく、メール友達をつくりやすい。
2.メールだと、面と向かった付き合いよりも、いきなり、自分をさらけだすことができる。人生
や家庭、人間関係の悩み、愚痴などを聞いてもらえるで、意外に早く親しくなれる。また、人の情報を得やすい。
3.意識していれば、完全な匿名を保つことができる。
4.メール段階で親しくなっている、会ったときになかなか、次には会いません、とはいえないものだ。
5.メール友達の需要が物凄いので、いくらでもカモがいることになる。相手に困らない。
電子メールで、悩みなどを聞いてもらって、暖かい言葉をもらった、しかも、お互いの心が通じ合
う、、会いたい、となれば、あなたは、それを単純に拒否できるだろうか? メール友達を否定するものではないが、非常に危険な面もはらんでいることをしっておこう。
会うとき に は、警戒心100ではじめよう。それはおかしなことではない。あたりまえなのだ。なぜなら、ちょっと前には、まったくの知らない人だったのだから...
やばいぞこいつ、と本能が知らせたら、早く関係を切っていくことだ。「親が病気になってお金
がない」 「事故って金がない」とかはじめたときも同様である。親や友人に相談するなりして、冷静に考えてみることが大切。