ペーパークラフトギャラリー

プロメテウスの受難
Prometeus

2005年 高さ62cm タント紙、段ボール
「ソドムの滅亡を目撃するロトの妻」に引き続いて神話のドラマチックなシーンをモチーフにした芸術志向の強い大型作品の第二弾です。今回は青銅か粘土を思わせる暗緑色一色で作りました。そのためか、初めてこれを見た人は、実際の粘土像に紙を張ったのかと思われたようで、持ち上げてみればこれが軽いということが理解できなかったようです。もっとも、その誤解こそ、作った側としては「してやったり」というところですが。
今回、初めて男の像を作りました。モチーフは、人間に「火」を教えたために神の怒りを買い、岩山につながれ、鷲に心臓を突かれるという罰を受けるギリシャ神話の巨人プロメテウスです。
ただ、ギリシャ神話の男性像が概して女性的になめらかな肌質をしているのに対し、この作品では劇画的なまでに筋骨隆々とした体型に変えました。凹凸にメリハリをつけた方が紙での表現に向いていたからです。「金剛力士像」のイメージも入っているため、解剖学的に全く正しい筋肉の表現とは言えない部分もあるかとは思いますが。
段ボールの芯に半加工したパーツをアドリブで張っていくという手法で作り、鷲の羽根のような左右対称な部分を除いてはデッサンも展開図も全く書かず、すべて頭の中の完成イメージを頼りに勘のみで作りました。
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