Finder
(写真の扱いはGraphicsと同じです)
また、田舎の写真
山に囲まれ、海に面し、
飛行機からは見えない小さな町。
墓参りに斜面を登ると
簡単に一望できてしまう
ほんとに小さなこの田舎町が、
泣けてくるぐらい大好きなのです。


今更、夏の写真ってのも変ですが。
カンナは夏の花
世間では向日葵の方が
夏の花ってもてはやされてるけど
カンナは夏の花
この花を見ると夏だって思えて
この花を見ると夏が終わると思う

毎年、しわくちゃになった花の跡が
秋の始まりの合図なんだ


夏の匂い
田舎に帰ると燻っている煙。
幼い私はしゃがみこんで、
渦巻きがほどけていくのを
いつまでもいつまでも見ていた。

鮮やかな緑と、鈍い熱の色。
幼い私の、夏の色。


友人曰く、この日の雲はリチウムの炎色反応で呈する色。
この10分後の、燃え上がるような
赤い色も好きだったけど
懐かしいほど微妙な紅と青の方が
純粋に、好きだと思った。



駅に住みついてる猫が
ベンチ占領して、昼寝してた。
思わずシャッター切ったら
目は覚ましたみたいだけど
めんどくさそうに尻尾振るとか
そういう愛想も無くて
「勝手にすれば?」みたいな。

勝手にさせてもらいました。
ほんと、慣れてるよなー。



今日は台風が来る予定。
雲の流れは確かに早いんだけど
ほんとに来るんだろうか。

天気予報を疑ってみる。



空を乗せて走る車。

前の車はスカイラインって車だった
私はもう中学生だったのに
自分よりちょっとだけ車の方が年上で
ついに故障して駄目になった
車は嫌いだけど、あの車だけは
兄弟みたいな存在だった気がする

空の写り込んだ近所の車をみてたら
そんな事をちょっとだけ、思い出した。



駅のプラットフォームの階段の横。
最近そこがお気に入りなのか、
毎日毎日そこにいる。
カメラにも慣れっこで、
じっと動かず写させてくれる。

結構、ありがたい。
で、可愛い。



誰もいない教室に夕日が差し込む

何だかわけもわからないまま
じっと中央の机を見つめていた

夕陽が、眩しい。
今日はそんなことまでが
ひどく胸を絞め付けた



See through the finder.
See through your present.
Find your someting true.

どう生きていけばいいのかもわからなくて
からっぽだったあの帰り道
暗くなりかけた道の向こうの
空の明るみに飛び込んでしまいたかった


ここは写真と言葉の、その日その日を綴る蜃気楼のような場所