最低限必要な基礎知識

野手の名称や守備位置記号、スコアブックをつけるのに必要不可欠と思われる野球用語。

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■最低限必要な基礎知識


守備位置
スコアブックでは、野手のポジション(守備位置)を表すのに「1ケタの数字」を用います。野球中継やスポーツ新聞などでも使われています。

代表的な守備位置の表し方
ピッチャー 投手
キャッチャー 捕手
ファースト 一塁手
セカンド 二塁手
サード 三塁手
ショート 遊撃手
レフト 左翼手
センター 中堅手
ライト 右翼手

守備位置番号

 左図は野手の守備位置を示したグラウンドの図です。スコアブックを記入するにおいて「守備についている人(野手)が、何という名称のポジションを守っているのか?」を把握出来ていなければ困ります。「外野手のどちらがライト?レフト?」という状態では、さすがにスコアブックの記入は困難です。
 レフト/ライトはホームベース上に立った状態でグラウンド全体を見渡した時の表現になっています。左手に見える位置を守っている外野手がレフト、右手がライトです。キャッチャーや打者の視線から見たのと同じだと考えて下さい。「セカンドの左への打球」「右方向を狙ったバッティング」などの表現で使う「左/右」もこの視野での表現です。
 ところがややこしいもので、「右打者」「左打者」の左右はこの概念の反対になります(笑)。ピッチャーから見て、右側の打者席に入った打者が右打者です。まあ、こういったことは深く理屈で考えるよりも丸暗記して下さい。

 よくある質問で「定位置と全く違う場所で打球を捕った場合の考え方?」というのがあります。例えば「ライトがすごく極端な前進守備をし、セカンドの定位置あたりでゴロを捕ってファーストへ投げてアウトにした場合は、何ゴロ?」といった内容です。答えはライトゴロです。プレーは常に「捕球した場所」ではなく「捕球した野手」で判断して下さい。センターがフライを捕球すれば、グラウンド内のどこで捕球をしてもセンターフライです。

 守備位置(ポジション)の表記法は何種類も存在しますので、代表的なものを左に挙げました。スコアブックを付けるには最低限「数字」での表現を覚えて下さい。
 勘違いしやすい点は、算用数字で「1」と書けばピッチャーのことですが、漢数字で「一」と書くとファーストのことです。同じように「2、二」「3、三」もあります。ここは要注意です。



用語の意味

 正しい意味や内容を理解しておかないと、スコアブックをつける時や当サイトを閲覧する場合に誤解や混乱を招く恐れがある言葉を簡単に解説しています。

投球
 ピッチャーが打者に対して投げたボール。
以下は投球ではなく、送球になります。
  • 打球を捕ったピッチャーが他の野手へ投げたボール
  • 牽制球
公認野球規則2・60
 投手が打者に対して投げたボールをいう。
送球
 ある野手が他の野手へボールを投げること。グラブトスやボールを手渡しした場合も送球に含みます。ピッチャーが打球を捕って他の野手へ投げたボールや牽制球も送球です。
公認野球規則2・77
 ある目標に向かって、手および腕でボールを送る行為をいい、常に投手の打者への投球(ピッチ)と区別される。
暴投(ワイルドピッチ)
 広義では「高すぎたりワンバウンドしたためにキャッチャーが捕れなかった投球」のことです。変な投球が原因でキャッチャーが捕球できず、ボールを拾いに行くシーンを想像して下さい。
 スコアブックをつける場合には狭義がメインです。「高すぎたりワンバウンドしたりして、キャッチャーが正しく捕れなかった投球が原因で走者の進塁や打者の出塁(振り逃げ)を許した場合」を暴投とします。これが「記録上の暴投」です。
 つまり広義の暴投のうち、「記録上の暴投」となるのは狭義の暴投だけであり、狭義に該当しない暴投(走者が進塁したり打者が出塁しなかった場合)は、記録上の暴投にはなりません。
公認野球規則2・82
 捕手が普通の守備行為で処理することができないほど高すぎるか、低すぎるか、横にそれるかした、投手の正規な投球をいう。
公認野球規則10・13(a)
 投手の正規の投球が高すぎるか、横にそれるか、低すぎたために捕手が普通の守備行為では止めることも処理することもできず、そのために走者を進塁させた場合には、暴投が記録される。
 また、投手の正規の投球が、捕手に達するまでに地面やホームプレートに当たり、捕手が処理できず、そのために走者を進塁させた場合にも、暴投が記録される。
 第三ストライクが暴投となり、打者が一塁に生きた場合には、三振と暴投を記録する(原注に例外あり)。
捕逸(パスボール)
 普通の守備行為で捕れたであろう投球をキャッチャーが捕球ミスをし、走者の進塁や打者の振り逃げを許した場合。
 キャッチャーが捕球ミスをしても走者が進塁しなかったり打者が出塁しなければ捕逸になりません。
公認野球規則10・13(b)
 普通の守備でなら保持することができたと思われる投手の正規の投球を、捕手が保持または処理しないで、走者を進塁させたときには、捕手に捕逸が記録される。
 第三ストライクが捕逸となり、打者が一塁に生きた場合には、三振と捕逸を記録する(原注に例外あり)。
悪送球
 送球のうち、ボールを受ける側のグラブが届かない所へ投げたり、走者や審判、ベースなどに当たったことが原因で、走者を余分に進塁させた送球エラーのこと。
 または送球がよければ走者をアウトにできたと思われるのに送球が悪かったために走者を生かしたプレーのこと。
野手選択(野選,フィールダースチョイス,FC)
 ゴロを捕った野手が、1塁へ送球すれば打者走者をアウトにできたであろうと思われるのに他の先行走者をアウトにしようとして送球した(しようとした)が間に合わず、アウトを1つも取れなかったプレー。(他にも野手選択の対象となるプレーがあるのですが覚える必要は無いかと)
野手選択はエラーではありません!
タッチアップ(タッグアップ)
 野手がフライ(またはライナー)を捕球してから、走者が(占有している)ベースから次の塁へ離塁するプレー。
犠牲フライ
 外野フライで3塁ランナーがタッチアップをすること。内野フライの場合や1,2塁ランナーがタッチアップした場合は犠牲フライになりません。
インフィールドフライ
 野手がわざとフライを落球して併殺を狙うという姑息なプレーを防ぐ為にあるルール。
 無死か一死で、走者1,2塁か満塁の状態にて、打者が内野へフライを打ち(バントは除く)、審判がインフィールドフライを宣告すれば成立する。
 インフィールドフライが宣告されれば、その時点で打者のフライによるアウトが成立する。そのフライを野手が落球しても打者はアウトである(落球してファウルになった場合は除く)。
公認野球規則2・40
 無死または一死で、走者が一・二塁、一・二・三塁にあるとき、打者が打った飛球(ライナーおよびバントを企てて飛球となったものを除く)で、内野手が普通の守備行為をすれば、捕球できるものをいう。この場合、投手、捕手および外野手が、内野で前記の飛球に対して守備したときは、内野手と同様に扱う。
 審判員は、打球が明らかにインフィールドフライになると判断した場合には、走者が次の行動を容易にとれるように、ただちに"インフィールドフライ"を宣告しなければならない。(中略)
 たとえ、審判員の宣告があっても、打球がファウルボールとなれば、インフィールドフライとならない。
故意落球
 内野手が捕球したフライやライナーをわざと落球して併殺を狙うのを阻止する為にあるルール。
 無死か一死で、ランナーが1塁にいる状態(+他の塁に走者がいても可)で、内野手がフェアのフライかライナーをグラブ(または手)で触れてから落球した時に審判が故意落球を宣告すれば成立する。故意落球になれば打者はアウトになり、ボールデッドになる(走者は進塁出来ず、元の塁へ戻る)。
公認野球規則6・05(l)
 打者は、次の場合、アウトとなる。
 無死または一死で、走者一塁、一・二塁、一・三塁または一・二・三塁のとき、内野手がフェアの飛球またはライナーを故意に落とした場合。
 ボールデッドとなって、走者の進塁は認められない。
無死
 ノーアウトのこと。「無=ノー」+「死=アウト」でノーアウトです。
  • 一死=ワンアウト
  • 二死=ツーアウト
二盗
 セカンドスチール(2塁への盗塁)のこと。「二=二塁(セカンド)」+「盗=盗塁(スチール)」のことです。
  • 三盗=サードスチール(3塁への盗塁)
  • 本盗=ホームスチール(本塁への盗塁)
重盗
 ダブルスチールのこと。2人の走者が同時に盗塁を企てるプレーです。もし片方の走者が盗塁失敗のアウトになれば、もう1人の走者が次塁への進塁に成功しても盗塁は記録されません(盗塁失敗の間に進塁という記録になります)。
 3人の走者が同時の盗塁を企てるプレーは「三重盗=トリプルスチール」といいます。
1塁
 ファーストベースのこと。あくまで「1塁=ファーストベース」のことであって、1塁手のことではありません。「1塁手=ファースト」です。同じように「2塁=セカンドベース」であり「2塁手=セカンド」です。「3塁=サードベース」「3塁手=サード」です。
普段の野球では特に気にすることではありませんが、当サイト内の説明文などは全てこのように表記しています。

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スコアブックを記入するにおいて基礎となる記号を紹介。記入の対象が打者(または打者走者)のスコアカードのみという簡単な記入を集めた初歩的なコーナー。