世界の鳥の巣


巣の作り方

場所 巣のつくりかた 鳥の名
木の上 枝を集めて平たい皿型の巣を作る ハト、サギ、ワシ、コウノトリ
お椀型にする モズ、ツグミ、ツチスドリ
カップ型にする サンコウチョウ
球体にする セアカカマドドリ、カササギ、シュモクドリ
横枝にのせる コサメビタキ、ハチドリ、エナガ
枝先の二股に吊り下げる メジロ、ツリスドリ
ふくろ型の巣 カンムリオオツリスドリ
枝先にぶらさげる ヒロハシ、ツリスガラ
草を編む ズグロウロコハタオリ、キムネコウヨウジャク
集団で大きな巣を作る シャカイハタオリ
やぶの中 枯れ草を編む マミハウチワドリ
クモの糸で葉を縫う セッカ、オナガサイホウチョウ
枯れ葉を球体にする ウグイス、コトドリ
枯れ葉を半球体にする ヤブドリ
おわん型にする ホオジロ
穴の入り口をふさぐ サイチョウ
木に穴をあける キツツキ、シジュウカラ
すき間に球体をつくる カワガラス
すき間にお椀型をつくる ムクドリ
崖に穴を掘る カワセミ
土で部屋をつくる サンショクツバメ、ツリスアマツバメ
土でまわりを囲む コシアカツバメ、イワゴジュウカラ
土でたなをつくる ツバメ、アナツバメ
崖のたなに直接産む ウミガラス
地上 土で山をつくる オオフラミンゴ
土を固める マユグロアホウドリ
自分の羽毛を集める ミカドガン
枯れ草を多量に集める タンチョウ、ツカツクリ
枯れ草を集める キジ
石を集める シギ
地面をひっかく ダチョウ
水の上 水の中に茎や枯れ葉を集める カイツブリ
浮いた葉の上に乾いた草を集める レンカク
水中に生えた草の茎や、水の上に垂れ下がった枝先に、シュロやイネ科の植物をさいて、入り口が下にあるカゴのような巣を編む ケープハタオリ
イグサやガマの葉を折り曲げ、しっかりしたカップ型の巣をつくる アメリカムラサキバン
水中に石を積み、水草を集めて巣をつくる ツノオオバン


鳥の巣写真集

鳥の巣 鳥の名 (地域) 特徴 (全長は鳥のサイズ)
エリマキライチョウ
(北アメリカ)
全長約43cm
林の中の木の根元などに木の葉を集めて皿型の巣をつくる
オーストラリアクロミヤコドリ
(オーストラリア)
全長約50cm
海岸で貝がらをたくさん集め巣をつくる
ヤイロチョウ
(アジア)
全長約18cm
岩のくぼみなどに、枯れ枝、コケ、葉などを集め巣をつくる
ヒクイナ 湖沼、河川、水田の水辺やヨシ原などに、枯れ葉や茎をおりまげて、粗雑な椀形の巣をつくる
ツグミヒタキ
(東アフリカ)
全長約15cm
やぶの中に、枯草などでおわん型の巣をつくる
ヒメオーチュー
(台湾)
樹の枝の又の上に、細い茎や穂などで緻密な椀型の巣をつくる
カワラヒワ
(アジア)
全長約14cm
木の枝の又の部分に、根、羽、樹皮などでおわん型の巣をつくる
ツチスドリ
(オーストラリア)
全長約25cm
木の枝の上に、泥でおわんのような巣をつくる。内側に草や羽毛を敷く
ユキハラエメラルドハチドリ
(南米)
全長約11cm
枝先などにワタやコケを使い、小さなカップ型の巣をつくる。卵は2個。約14日で巣立つ。
アオミミハチドリ
(南米)
全長約15cm
枝先などにワタやコケ、枯草などで小さなカップ型の巣をつくる
アオミミハチドリ
(南米)
同上
コウライウグイス
(台湾)
樹の枝の分かれ目部分に、枯れ草、茎、皮、紙などを使い、ハンモック状の椀型の巣をつくる
ツリスドリ
(南アメリカ)
全長約30cm
枝先に、植物繊維を編んで、大きな袋状の吊り巣をつくる
ワキアカタイヨウチョウ
(東アフリカ)
全長約25cm
やぶの中に、枯れ草などでコップ型の巣をつくる
シャクドウタイヨウチョウ
(東アフリカ)
全長約13cm
枝先に、クモの糸を使い、コケや繊維で袋状の巣をつくる
ネズミタイヨウチョウ
(東アフリカ)
全長約12.5cm
枝先に、枯れ葉、羽などで袋状の巣をぶら下げてつくる
キムネコウヨウジャク
(アジア)
全長約14cm
枝先、電線、草葺き屋根などに植物を編んで、ボトル型の巣をつくる。入口は下向きで、卵は中央部分のくぼみにあり落ちることはない。
ミドリヒロハシ
(東南アジア)
全長約19cm
枝先に食物繊維やコケなどで、横に入口のある洋ナシ型の巣をつくる
カササギ
(アジア、ヨーロッパ、アメリカ)
木の上に枝を使って、大きな球体の巣をつくる。日本では、電柱にしか作らなくなってしまった。
ショクヨウアナツバメ
(東南アジア)
全長約10cm
大きな洞穴の天井部分に、粘液質の唾液を一滴ずつつけていき、カップ型の巣をつくる。
上から順に
1.抜けた羽毛の混じったもの
2.血がまじって赤味があるもの
3.唾液だけでできたもの
コハタオリドリ
(東アフリカ)
全長約9cm
枝先に、入口が下にあるソラマメ型の巣をつくる
メンハタオリドリ
(東アフリカ)
全長約12cm
枝先に、入口が下にあるソラマメ型の巣をつくる
クロキハタオリドリ
(東アフリカ)
全長約12cm
枝先に、入口が下にあるソラマメ型の巣をつくる
カンムリニワシドリ
(ニューギニア)
全長約25cm
1本の木に小枝をたくさん飾り付け、コケで広場を作り、キノコなどを飾り、メスを誘う。(メスがやぶの中に、お椀型の巣を作る)
カオグロオウゴンハタオリドリ
(東アフリカ)
全長約15cm
枝先に、枯れ草などを編んで、球形の巣を作る
チェストナッツウイーバ
(アフリカ)
全長約13cm
枯れ草で、球体のような巣を作る
オウゴンヤシハタオリドリ
(東アフリカ)
全長約14cm
やぶの中に、枯れ草などを編んで、入口が横にあるソラマメ型の巣を作る
シャカイハタオリドリ
(アフリカ)
全長約14cm
6〜300羽の集団で、1本の木や電柱に、共同の巣を作る。(写真の巣は4羽分)。大きいものは、厚さ4m、幅7.5mにもなる
ヤブドリ
(アジア)
全長約17cm
やぶの中に枯れ草で、おわん型の巣を作る
チメドリ
(台湾)
全長約13cm
枝の分かれ目などに、枯れ葉などでコップ型の巣を作る
ウグイス やぶの中に、ススキやササの葉で、入口が横にある、球形の巣を作る。オスは巣作り・子育てはしない。
ホオジロ ススキの根元などやぶの中に、枯れ草や根などで、おわん型の巣を作る
キンパラ
(台湾)
草むらに、枯れ葉・茎・穂を使い、出入口が横にある球形の巣を作る
ダルマエナガ
(台湾)
竹林や草むらの中に、枯れ草・葉・茎などを使い、コップ状の巣を作る
マミハウチワドリ
(台湾)
草むらに、細い食物繊維や葉を編んで、細長い洋梨形の巣を作り、中には穂を入れる
フナシセイキチョウ
(アフリカ)
全長約14cm
やぶの中に、枯れ草や羽毛で、横に入口のある球状の巣を作る
ヤマセッカ
(東アフリカ)
全長約14cm
やぶの中に、枯れ草で球体の巣を作る
チビムシクイ
(東アフリカ)
全長約9cm
木の枝に、枯れ草などを編んで、球形の巣を作る
ノジコ やぶの中や枝の上に、枯れ草などでおわん型の巣を作る
オナガサイホウチョウ
(インド、東南アジア)
全長約14cm
葉にくちばしで穴をあけ、クモの糸やガのマユを使って、縫い合わせた中に巣を作る
サンショクツバメ
(北米)
全長約15cm
垂直ながけや岩場に、泥とワラを唾液と混ぜ、ツボ型の巣を作る。中に羽毛やワラを入れる。
エントツアマツバメ
(アメリカ)
全長約13cm
本来は木の洞に巣を作っていたが、人家のエントツが気に入ってしまった。小枝で半カップ型の巣を作る。
ツリスアマツバメ
(南アメリカ)
全長約13cm
空中で集めた羽毛や毛を唾液でまとめ、筒状の巣を作る。入口は下。
イワムシクイ
(オーストラリア)
全長約14cm
洞穴の中に、クモの糸と枯れ草などで、球体の巣を作り、天井から吊るす
カワガラス 滝の裏・橋げたなどに、コケをあつめた球体の巣を作る
オオルリ 橋げたの下にあったもの。Wタイプはめずらしい。
キセキレイ 人家のすき間・石垣などに、枯れ草・根・コケなどを使い、皿型の巣を作る
ムクドリ 人家のすき間・木のうろなどに、枯れ葉・羽・紙などを集めて巣を作る
スズメ 人家のすき間に、ワラや紙・羽を集めて巣を作る
カワセミ 全長約17cm
水辺の土のがけに、くちばしから体当たりして穴を掘り、深さ1m位の巣を作る
コシジロウミツバメ 北海道などの島に生息し、海に面した草地に、深さ50cm位の穴を掘り、中に枯れ草を敷いた巣を作る
モズ 木の枝に、枯れ草・木の皮・根などで、おわん型の巣を作る
オオニワシドリ
(オーストラリア)
全長約36cm
オスが小枝で、2列の壁を作り、白い骨・貝殻などを置き、メスを誘う。(メスがやぶの中に、おわん型の巣を作る)
オオヨシキリ ヨシの茎などに、枯草を使って、おわん型の巣をとりつける
コヨシキリ アシ、ススキ、ヨモギなどの茎の間に、枯れ草などで丸いおわん型の巣を作る
セアカカマドドリ
(南米)
全長約20cm
柱の上や木の枝などに、泥とワラをまぜて、球体の巣を作る。中は曲がっていて、敵の目をあざむく。
クロミミハタオリドリ
(東アフリカ)
全長約12cm
枝先に、葉を使って、入口が下にあるソラマメ型の巣を作る
エナガ 全長約12cm
木のまたや小枝に囲まれた場所に、ガのマユやクモの糸で、コケを固め、球形の巣を作る。中にたくさんの羽を入れ、暖かくする。
トキ
(アジア)
全長約70cm
本来は、木の上に枝を集めて巣を作ったが、野生では絶滅してしまった
オオアカゲラ 全長約28cm
オス・メス共同で、枯れ木に直径約6.5cm、深さ約40cmの巣穴を掘る
ヤマガラ 木のうろ、巣箱などに、コケ・枯れ草・獣毛などを使い、巣を作る
コゲラ 半分枯れたような木に、深さ30cm位の穴を掘り巣にする
メジロ 枝の二股部分に、クモの糸・ススキの穂・コケなどで小さなおわん型の巣を作る
コサメビタキ 木の横枝に、コケや木の皮などで、浅いおわん型の巣をのせるように作る
サンコウチョウ 木の枝に、クモの糸・コケ・枯れ草・木の皮などでコップ型の巣を作る
サンショウクイ 枝の分かれ目に、コケや枯れ草などでおわん型の巣を作る
トラツグミ 木の枝に、枯れ草・根・コケでどんぶり型の巣を作る
ルリイカル
(アメリカ)
全長約16cm
木の枝の又部分に、ヘビの皮・枯れ草・綿・紙などで椀型の巣を作る
アメリカムラサキバン
(北アメリカ)
全長約33cm
水の上に、草を折り曲げ、しっかりしたカップ型の巣を作る
カケス 全長約33cm
木の又に、小枝・根・コケ・泥などでどんぶりのような巣を作る
アオジ やぶの中や枝の上に、枯れ草・根などでおわん型の巣を作る
ミソサザイ がけのくぼ地・人家のすき間などに、コケや枯草で球形の巣を作る
カルガモ 草むらややぶの中に、草と自分の綿毛で皿型の巣を作る
カイツブリ 池や湖などの水面に、水草や葉・茎を集め、逆円錐形の浮き巣を作る
オオフラミンゴ 全長約140cm
干潟や湖などに、泥を積み上げ中央をくぼませた巣を作る
セッカ イネ科植物の葉をクモの糸で縫い、袋状にした中にチガヤの穂で、コップ型の巣を作る。外装をオス、内装をメスがする。
キムネコウヨウジャク
(アジア)
全長約14cm
枝先、電線、草葺き屋根などに、植物を編んでボトル型の巣を作る。入口は下向きで、卵は中央部分のくぼみにあり、落ちることはない。
キムネコウヨウジャク オーソドックスな形
キムネコウヨウジャク 細長い形
キムネコウヨウジャク 作りかけ
キムネコウヨウジャク 小さい巣


参考文献  :  「世界の鳥の巣の本」 「鳥の巣の本」   鈴木まもる氏著
写真  :  鈴木まもる氏の「世界の鳥の巣展」にてHP掲載の許可を得て撮影 (2001.8.5 ギャラリー新宿高野に於いて)

鈴木まもるさんは、1952年東京に生まれる。東京芸術大学中退。画家。
絵本や童話など児童図書の絵を主に描いていたが、山で鳥の巣を見つけたことで鳥の巣の研究家になってしまう。1998年、東京で初の「鳥の巣展覧会」を行い、約180個の鳥の巣を展示。以後、四国、高山、大阪、神戸で展示会を行なっている。主な絵本に『まえむきよこむきうしろむき』『ヘルシー家のおひさま日記』(金の星社)、『雪わたり』(講談社)、童話の挿絵に『黒ねこサンゴロウ』シリーズ(偕成社)、育児書に『父さんの子育て絵日記』(婦人之友社)、山の暮らしのエッセー集『鳥の巣展覧会』(河出書房新社)などがある。現在、伊豆婆娑羅山に在住し、約300個の巣を収集している。