君が想い出になる前に

出演者 観月ありさ、椎名桔平、玉山鉄二、木村多江、加藤あい
脚本 清水友佳子 横田理恵 
原作
主題歌 安室奈美恵 『ALL FOR YOU』


放映回 放映日 あらすじ 感想
1 2004/7/6 スタイリストの奈緒は、海外赴任の姉夫婦のマンションに住んでいたが、帰国直前に訃報が入る。姉は強盗に撃たれて死亡。幼い息子を連れて帰国した姉の夫、光彦は記憶喪失になっていた。最初はやりきれない怒りを光彦にぶつける奈緒だったが、光彦が社会復帰のため訓練センターに行くことになった朝、帰国以来一言も口をきかない幼い祐輔が、初めてしゃべった「お父さんと暮らしたい」の言葉に、二人と暮らしていくことを決意する。 観月ありさが太ったなという印象だったが、ドラマのストーリーはシリアスで、記憶喪失の椎名がとてもリアルな演技。母を亡くし、父が別人になってしまった幼い少年の心情や周りの人とのかかわり、どんなストーリーになっていくのか、目が離せないドラマ。
2 2004/7/13 赴任先だったシンガポールから荷物が届き、その中のアルバムに一枚だけ家族3人で写った写真があった。テレビでその遊園地を知った光彦は、何か思い出せると思い、祐輔を連れて行く。だがソフトクリームを買っている間に祐輔がいなくなってしまう。一方、職場で大変なトラブルになっていた奈緒のもとに、祐輔がいなくなった電話が入り、途方にくれていると、婚約者の和也がきて、「おれにまかせて、祐輔を探しに行って来い」と言ってくれる。雨の中やっとみつけた祐輔に「何でいなくなったりするの?」と問い詰める奈緒。祐輔は泣きながら「お母さんに似た人がいたから。でもいなかった。」と。「お父さんがいます。」光彦は祐輔を抱きしめる。奈緒は幼い祐輔のさみしさに初めて気づき、二人といっしょに暮らす決心が間違っていなかったと改めて思う。 記憶の取り戻せないまま、自分の子供だという子といっしょにいる時の、とまどう椎名の表情がとてもリアル。自分はまったく覚えていないのに、相手が自分を知っているという不安と恐怖が、よく出ている。雨の中、母を求めた幼い祐輔の心情はとてもせつなかった。だが、その祐輔に父の気持ちが動いた瞬間はよかった。
3 2004/7/20 記憶喪失になってから、はじめて出社した会社で光彦は、児玉という男から殴られる。過去に児玉の会社を倒産させていたが、裁判では勝っていた。児玉の家に謝りにいった光彦と奈緒は、激しく追い返されるが、突然苦しみ出した児玉を病院へ。病院で児玉に「あんたは変わった」と言われる光彦。また、忙しさのあまり和也の気持ちも考えず、和也とのデートをおろそかにしていた奈緒は、過労で倒れる。自宅に駆け付けた和也が見たのは、奈緒に寄り添い、その額にやさしく手を置く光彦の姿だった。 徐々に奈緒が、光彦に向いていく。月がきれいだと思う同じ感性を持ち、過去の出来事に真摯に謝る姿を見て。でも、自分より祐輔や光彦のことを優先される和也はかわいそう。同じ屋根の下に住むことを認めた時点で、こうなることも予想されたのに。その和也の苦悩と、奈緒がどんな風にさらに光彦に惹かれていくのか展開がとても楽しみ。
4 2004/7/27 傷心のままマンションに戻った和也の前に、ちひろが待っていて「ずっと好きだった」と告白する。その和也とちひろが、いっしょに仕事をすることに。和也が奈緒に両親を紹介するという約束の日、奈緒は光彦の過去がわかるかもしれないと、約束をキャンセルし、光彦ととある孤児院に向かう。ずっと光彦が送金していたその孤児院で、光彦が満月になったら母が迎えに来るという言葉を信じて待っていたことなどがわかる。一方和也は、奈緒との度重なるすれ違いや、仕事上のトラブルで自暴自棄になり、ちひろと一夜をともにしてしまう。 奈緒があっさりと、大事な約束をキャンセルすること自体、ありえない。和也の親に会うことを大事なことだと思っていない。でも、だからといってすぐ他の女とベッドインとは、ドラマの常筋とはいえ、見ていて気分は悪い。昔からお決まりの展開がみえみえ。だから純愛ドラマが愛されるのだろう。もっと純愛で描いて欲しいと思ってしまう。
5 2004/8/3 和也のマンションに行った奈緒は、部屋に落ちていたイヤリングを見つける。何かおかしな和也を感じながらも、和也の両親に会いに行く。一方ちひろは、仕事から降ろされてしまった和也を戻そうと、奮闘し復帰できることになる。イヤリングがちひろのものだと知った奈緒は、さらに和也がちひろを抱きしめるシーンをみてしまう。傷つき家に戻った奈緒は、心配した光彦の胸の中で泣いてしまう。 一夜だけの過ちだと思ったら、体を張って和也を現場に戻そうとしたちひろに、和也が愛情を感じ初めている。そんなに簡単に心変わりするなんて。また、ベランダで落としそうになった鉢を受け止め、奈緒と光彦が手を触れ合ってしまうシーンで、異様に意識し合っていた。結局、同時進行で心変わりが始まっている。でも、すぐ過ちを犯してしまった和也は許せない。もう戻れないと思う。
6 2004/8/10 ちひろから和也と一夜を共にしたことを聞いた奈緒は、和也を問い詰めるが、逆に「お兄さんが来てから、奈緒は変わった。お兄さんのことをどう思っているんだ」とけんか別れになる。一方、光彦が結婚前に、順子とも付き合っていたことを聞き、順子に詳しく話を聞いた奈緒。和也は、悩んだ末、奈緒と別れられないと、やり直して欲しいと頼む。和也を許すことにした奈緒だったが、デートをしてもぎこちなく、前には戻れないと感じる奈緒だった。 平然と、一夜を共にしたことを奈緒に言い放つちひろは、すごくかわいくない。女の敵って感じ。お互い胸につかえたことをぶつけ合った、二人だけど、別の女と寝たっていう罪の方が、断然大きい。やり直すことを決めても、デートで無理にはしゃぐ奈緒がわざとらしく、もう元には戻れない感じ。また、昔の光彦が、婚約者がいながら、他の女とも関係を持っていた男だったというのも、すごくやな感じ。記憶が戻れば根本的な性格は同じはずなのだから。
7 2004/8/17 光彦は、会社から大事なディスクのことを聞かされる。それを探すうちに、妻と言い争う姿を思い出してしまう。一方、仕事をやめることを決心したちひろを励ます、和也の頭上に機材が倒れてきて、和也をかばったちひろが下敷きに。病院で、「俺の責任だ。そばについている」という和也を、複雑な思いで見る奈緒だった。 他の社員に、光彦の記憶が戻る前にディスクを探し出せ、と言っておきながら、光彦にもディスクのことをいう会社がチグハグ。奈緒とやり直すと決めたのに、ちひろを目で追う和也は、すごくやな感じ。記憶を失った光彦と、前の光彦はあまりにも性格が違うので、記憶がもどるとどうなるのだろう。光彦と奈緒が、何となくお互いを意識し始めているのが、もどかしい。ちひろと和也の急転直下とは対照的。
8 2004/8/24 ちひろの怪我は、軽症ですんだが、和也は嘘をついてまで、ちひろに付き添った。奈緒はその嘘を知ってしまい、結局二人は別れることに。ちひろは和也に何も告げずに、田舎へ帰った。一方、光彦の妻の死因に不審な点があるといわれた光彦。 和也がずっと暗すぎる。それに、「俺たちはもう、終っていた」ってセリフが、すごくやな感じだった。和也とちひろが好きになれない。光彦も妻殺しの疑いをかけられはじめているし、なんか暗くなってきた。
9 2004/8/31 光彦の妻に2億円の保険金がかけられていて、現地で捕まった犯人が、日本人に頼まれたと自供したことから、光彦が疑われる。週刊誌の記者に執拗に追われ、ついには警察の事情聴取を受ける。光彦自身、フラッシュバックで、妻と言い争う場面や、銃弾に倒れる場面を思い出し、自分が殺したのかと、思い悩む。奈緒も信じたいのに不安を抑え切れなかった。 週刊誌の記者が、いやらしく気持ち悪い。記憶が少しづつ戻るが、自分のしたことが分からない不安は大変なものだろう。祐輔がせっかくできた友達に、もう遊ばないと言われたり、気持ち悪い記者に追われたり、すごくかわいそう。雷の中、二人が意識し会う場面はちょっと、ドキドキした。果たして、犯人は光彦なのか、サスペンス味も帯びてきた。
10 2004/9/7 書置きを残し、姿を消した光彦。必死で探す奈緒のもとに、和也が現れ、いっしょに探す。光彦からの電話から聞こえる鐘の音で、孤児院にいるらしいことがわかり、すぐさま駆け付け探すが、光彦は海に入り死のうとしていた。「祐輔にも、私にもあなたは必要なの!」と抱きつく奈緒。一方、光彦の妻殺しには、組織が関わっているらしく、光彦と奈緒は、シンガポールに行くことにする。 別れた和也が、また心配して来てくれるのにはびっくりだが、海の中で抱き合う光彦と奈緒を見て、どうなることかと思ったら、ほっとして微笑みながら見ていたので、和也は完璧に吹っ切れているんだなと安心した。帰ってきた光彦に、泣きながら抱きつく祐輔だったが、涙が流れない泣き顔はちょっと、興ざめ。でも子役だから仕方ないか。
11 2004/9/14 シンガポールで、メイドに渡したディスクを取り戻した光彦と奈緒は、会社の雇った者に拉致され、拳銃で撃たれるが、順子に助けられる。会社ぐるみの犯罪を立証した光彦たちは、日本に帰ってくる。同時に、光彦の記憶も戻り、姉への愛情を知った奈緒は、家を出ることを決心する。だが、引越しの日、トラックを追う光彦。「これから2人で、想い出を作って行きたい」と奈緒に告げる。クリスマスになり、ちひろと和也の婚約が発表される。光彦と奈緒と祐輔も、雪の降る中、幸せを感じていた。 ありふれた展開、ありふれた終わり方。組織に撃たれても、肩先だったり、日本に着いたらもう直っていたり、ちょっとお粗末。ラストはやっぱり、ちひろと和也もくっつくし。引越しの日、トラックを追うだろうとは容易に考えられたが、なかなか追っていかないので、あれと思ったら、やっぱり追いかけた。すぐ追いつくのが不思議。なにしろ、とにかく観月ありさの演技は、全般的に平坦すぎて、なんの情熱も感じられなかった。