ヤクシマ百八景



 屋久島の様々な風景、森や山、川、木、花そして人の姿を写していきます。
 なぜ、百八景かというと、梁山泊の豪傑は108人だから(笑)。
 もちろん、108にこだわらずに、増やしていきます。





第1景 弥生杉、無残


                               

弥生杉の根元である。
不自然に四角く削られている。
そう、4年程前にここをえぐり取ったヤツがいるのだ。
昼は人も多いので、夜やったのだろう。
新聞にも報道された。
なぜ、そんな事をしたのか、わからない。
当然、犯罪行為である。
削られた後はあまりに酷いので、他の杉をあてはめた。
むろん、くっ付きはしない。
それでも最初は、少なくとも、見かけだけは誤魔化せた。
しかし、木肌はどんどん白色化し、亀裂も出来、広がっている。
叩いてみると、ポコンと明らかに、中身のない音がする。

弥生杉は、おそらく近いうちに倒れるだろう。 
                                             弥生杉 枝も枯れかかっている
それが明日であるか、10年後であるかは知らない。
だが、どんな延命処置をしても、元に戻る事は、到底、無理である。

樹齢3000年と呼ばれる杉が、我々の時代にその命を終えようとしている。
人の手によって。




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