にて、完結した オンケン製;4wayマルチシステム
                                   アナログバランス(トランスオプション)仕様でのインストール




  青梅市、M氏邸のDEQX:HDP−3(OPT-BAL-Transタイプ)  <2011年7月13日>導入調整完了






  一戸建て住宅の一室をオーディオルーム兼、男の城として活用されておりますマルチSPの大家で、
 そのキャリアは60年余になられるお方です。
 スピーカシステムの全景は(左)。音研製システムを導入し、堂々とした風格の4wayスピーカーシステム。
 音元出版発行の季刊「analog」誌vol.31の“レコード悦楽人登場!”で取材をうけておられます。
 オーディオ暦60年の集大成とも言えるシステムですが、今現在も、着々と進化し続けているとのこと。
 DEQX HDP-3(トランス式バランス出力ボード付き)は、3wayまでの分割になりますのでM氏自作の
 8kHzHPFでミッド・ハイとTwを分割し、4wayを構成しております。
 M氏曰く、当初は暫定の構成でと位置付けて購入しましたがDEQXを導入し、調整が完了した時点で
 『恒久仕様に成り得ることが判りました。』とのことでした。正直な話、DEQXを入れても音質の変化は
 『軽微なものであろうと、高を括っていたが ここまで激変するとは・・・・・』
 『それも、何故か日々のエージングでドンドン音が佳くなっていっております。』とのこと。
 『我が家の音研製4wayシステムは、これにて完成です。』といった、事後報告がございました。

 ちなみに、バイポーラTrのSEPP、AB級-60wの出力の自作 パワーアンプにて、ドライヴしております。







━━━━━━DEQX:HDP−3:導入設置調整後、M氏から感想文━━━━━━


 経緯

 スピーカーシステムは低音がAltecの38cmウーハー(片側2個)、中音、高音、最高音が
オンケン製のホーンタイプを使用した4wayです。
長い間自作のチャンネルデバイダー(6dB/oct)を使ったマルチアンプ方式で鳴らしてきましたが
昨年、音質の向上を目指して米国dbx社の「Drive Rack 4800」 を導入しました。
 音質の改善効果はかなりあったものの、その後に友人宅で聴いた国産A社製の最新型デジタル
チャンネルデバイダの音質に魅せられ、今年の5月、同じA社製の最新型室内音響補正用イコライザ
とともに購入して使い始めました。この結果、細部の質感がさらに向上し、音楽を楽しんでいました。

 そんな折、MJ・無線と実験7月号の「リスニングルームの夢」に出ていたDEQXの記事を見て
かねてからこのような機器を望んでいたこともあり、早速導入を検討しました。
しかし、正直に言えば私にとってDEQXは未知の商品であり、実際に音を聴くまではどれほどの
音質改善効果が得られるのか半信半疑でした。

 納品とセッティングの当日、クリズラボの栗原氏によって基本調整を終えたDEQXにCDプレーヤーの
デジタル信号を直接入力し、その再生音を聴いた瞬間、これまで聴いてきたどのシステムの音質よりも
格段に良くなったことに驚き、嬉しくなったことを今でも覚えています。

 この感想文を書いている2週間後の今、改めてDEQXを導入して良かったと思っています。


 音の感想

 DEQX導入後、いろいろな音楽を聴いて感じたことを率直に述べてみます。

 DEQX導入前に使っていた室内音響補正用のEQとデジタルchデバイダの組合せに比較しても
その音質向上には著しいものがありました。

 この音質の変化について私なりに考えてみました。

 一つ目は、CDプレヤーからのアナログ出力信号をプリアンプに入力し、音量調整をしてから
A社製のEQとchデバイダに入力していました。
これは現在の構成であるDEQXを使った場合よりA/D、D/Aコンバーターをそれぞれ1回ずつ
余分に通すことになり、これによる音質の劣化があるのではと感じました。

 二つ目はDEQXの音量調整用ボリュームが最終段のD/Aコンバーターの後、つまりアナログ出力で
パワーアンプの直前に設置されています。
これに対して従来のシステムは、RIAAイコライザーや音量調整用ボリューム及びフラットアンプなどから
構成されるプリアンプからの出力信号を室内音響補正用EQアンプに入力し、そこからchデバイダに
行った後に、DAコンバーターを通ってそのままパワーアンプに出力されていました。
この構成ですと前段のプリアンプで絞り込んだアナログ信号をデジタル機器に入れる事になり、デジタル処理の
精度が損なわれていた可能性が考えられます。
 アナログ及びデジタルの信号を直接DEQXに人力出来ることによる音質向上の効果は大きいと感じました。
特にアナログ信号はレベルを絞らずにA/D変換してフルビットのまま処理できることによる
音質向上の効果は大きいと思われます。

DEQXを導入してからのLPレコード再生は、RIAAイコライザーアンプの出力に入れていたゲインアップ用の
フラットアンプも取り外し、DEQXに直接入力することでさらに著しい音質の向上がありました。
 今まではアナログレコードをこの様な素晴らしい音で聴いたことがなかったので、手持ちのレコードを
手当たり次第に聴いていますが、改めてレコードに入っている音の豊かさに感激しています。


 その他の感想

 DEQXは3Wayのマルチアンプ方式まで対応できるようですが、私の場合は4wayです。
このため最高音部のツィーターには自作のフィルター(8kHz:HPF)を通して専用アンプで
駆動するようにしています。
 最初はこの部分の音のつながりがうまくいくのかかなり心配しましたが、結果的には聴感上も
測定値上も全く問題ないことがわかり安心しました。

 最後になりましたが、DEQXの操作は全て専用のリモコンで行いますが、操作性を含めて特に不満はなく
とても良いと思っています。



                                7月27日、東京都青梅市のMより。






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