プラモデルの展示、作り方解説、アイテム情報とか
 HOMEツール レビュー>This page
GSIクレオス Mr.スーパーブース


GSIクレオスのホビー用塗装ブース「Mr.スーパーブース」を購入して半年間使用した感想レポートです。

《目次》
●外観・構造
  • 内容物一式
  • Mr.スーパーブース外観
  • 排気ホース
●性能検証
  • 吸引力
  • 作動音
  • 排気
●欠点 & 対処法
  • 作りの甘さ
  • ペーパーフィルターの巻き込み
●消耗品
  • ペーパーフィルターの交換時期
  • ペーパーフィルターの代替え品
  • ハニカムフィルターのケチケチ使用法
●メンテナンス
  • フード内部
  • ファン本体
  • 排気ホース
●総括

●購入について

●おまけ1 防塵防毒マスク

●おまけ2 各社塗装ブース比較表 2014

Mr.スーパーブース 仕様(取扱説明書より)

本機の用途: スプレー塗装ブース
最大風量: 115.0m
³/h(50Hz) / 125.0m³/h(60Hz)
定格時間: 連続
耐用時間: 5,000時間
定格電圧: AC100V
定格消費電力: 31W(50Hz) / 30W(60Hz)
定格周波数: 50Hz/60Hz
使用環境: -10℃〜+40℃(結露なきこと)
本体寸法: 幅620mm X 奥行330mm X 高さ370mm
本体重量(フード含む): 約2.4kg





外観・構造


内容物一式
中身はざっとこんな感じ。
箱を開けると、こんな風に発泡スチロールの緩衝材に梱包されていました。右は排気ホース、ハニカムフィルター、保証書。 ミストガードは透明で、強度確保用のプレスラインが一定間隔で入っています。真ん中に下敷きマットが成形されており、切り離して使います。


シロッコファン。向って左側にある出っ張りは排気口。全金属製で結構ズッシリしています。スイッチは中間スイッチになってます。 フードはかなり柔らかい軟質樹脂製。現バージョンの吸引口は危険防止のためスリット処理されています。以前はファンがむき出しでした。


フード内に貼るペーパーフィルター。市販のレンジフィルターを硬くしたような品質。 取扱説明書。ご覧になればこの製品の構造がわかります。 (拡大画像)


組立てにはフードをシロッコファン本体にネジ止めするのでプラスドライバーが必要。




Mr.スーパーブース 外観
塗装ブースの形には、塗装スペースのまわりをフードや壁で囲ってミスト飛散を防ぐ設計の「箱型」と、手元の明るさと塗装作業の行いやすさを優先した開放的なデザインの「末広がり型」の2種類があり、前者はタミヤ・エアテックス製、後者はクレオス・ウェーブ製になります。(参考:各社塗装ブース比較表 2009


Mr.スーパーブースは正面パネルが他社製品と比べて一〜二回りほど広く、塗装スペースにかなり余裕あるのが特徴。また「末広がり型」デザインのため塗装スペースはフードの外なので、大柄の割りに奥行きは他社製品より一回りコンパクトになっています。


正面。実際に見ると620mm幅は相当広く、缶スプレーやエアブラシを多少乱暴に取り回してもはみ出さない安心感があります。 裏側。モーターの冷却孔が真後ろにあるので、壁にぴったり付けない方が良さげ。置いた時の安定感はわりとあります。


手前に付属の下敷きマットを置いたところ。ここが塗装スペースになります。排気は左側。右に変えるには蛇腹パイプを曲げるしか方法なし。 本体の奥行きは330mmだけど、塗装スペースを考えたら設置には600mm程度の奥行きを考慮した方が良し。ファン上部には取っ手があり移動に便利。


1/24カーモデルとの大きさ比較。ご覧のようにかなりの余裕。下敷きマットには塗料ビン置場などがあって便利そうだけど、後の掃除の手間を考えたら新聞紙敷く方が無難かと。 ハニカムフィルターの接写画像。言ってしまえば粗目の段ボールですが、実際に使ってみるとここがミストの拡散防止に大きな効果があるのが体感できます。




排気ホース
排気ホースの伸縮はわりと硬め。蛇腹を伸ばすと最大1.5mまで伸びます。
それでも足りないときはオプションで80cmの延長ホースがあり、念のため同時購入しましたが私の場合は結局必要ありませんでした。

ホースの外径は排出口付近が約70mm。これだけ窓を開けると夜間は外から部屋の中が結構見えますし、なにより虫が侵入しやすくなります(特に夏場は最悪・・・)。そして冬場は寒く、窓に目張りができない環境の人にはちょっと不便。

Mr.スーパーブースにはオプションで幅の狭いアタッチメントがあり、これを使うと窓を開けるのが15mm程度で済みます。私は実際に使っていますが思った以上に便利。形状的に排気効率が落ちるのではと思いましたが、実験結果では変化ありませんでした。(この後の章にて詳細記述)
純正ホースの状態 オプションの排気アタッチメント



目次に戻る






性能検証


吸引力
私はリニアコンプレッサーL7(メーター読みで最大圧0.12Mpa)を使用してますが、これをノズル径0.5mmのエアブラシと組み合わせて全開フルパワー状態でも全く問題なく十分に吸引します。そして実際に使ってみるとハニカムフィルターの威力が予想以上に大きく、これがミストを吸収して拡散を防いでくれます。

ただしカーモデルのボディの内側といった吹き返しやすい形状のパーツに高圧で吹く場合は吸い切れないケースもあり、こういう場合は吹き返しが正面ではなく斜めに向くように吹き付ける角度を工夫する事で対処しています。

そしてより高圧で塗料の吐出量の多い缶スプレーの場合ですが、私はシュッシュッと小刻みに吹き付けていくタイプなので、吹きっぱなしになるエアブラシ塗装以上にミストをよく吸引しまして、全くといって良いほど飛び散りませんでした。

ただしブシューッとボタンを押しっぱなしにしながら一気に吹き付けるような塗装をしたり、ビッグスケールモデルなどで大量にガンガン使う場合はさすがにキツく、缶サフを一気に3本以上使用したときなんかはデスクまわりに塗料粉が積もりました。

また夏場に扇風機をそばで使うと、気流の乱れでミストの吸い込みがいくらか落ちる事がありました。
あと匂いの吸い取り効果は思ったほどではなく換気扇代わりとまではいきません。使用時には窓を開けるなど部屋の換気を十分にとることが必要です。(参考: 防塵防毒マスク


《実験1》
吸引力を視覚的にイメージしやすくするデモその1。
ティッシュを表面に吸わせてみました。使用ティッシュは王子製紙ネピア197mm x 217mm。12枚重ねまで貼り付け可能で、13枚目でバラバラと崩れ落ちました。

次に幅狭アタッチメントを付けた状態で実験したところ結果は全く同じの12枚でして、吸引力に差がないことがわかりました。
テッシュが12枚重ねまで張り付く 幅狭アタッチメントでも同様の結果


吸引力を視覚的にイメージしやすくするデモその2。
排気口にコピー用紙から切り出した2cm x 25cmの短冊を貼り、スイッチを入れて排気の風力がどの程度なのか見てみます。ご覧の通り結構な勢いでなびきます。とっても涼しい♪
準備よし スイッチオン!




《実験2》
線香を使ってどのくらい離れても吸い込み可能なのか。またフィルター表面の場所による吸引力の差を試してみました。
フィルター中央から約15cm離したポイント。ぐんぐん吸い込みます。 約25cmまで離してみるとほとんど吸い込まなくなりました。


フィルター右下端。中央付近ほどではありませんが問題なく吸い込みます。 右上端。ファンから最も離れた部分で、ご覧のようにほとんど吸い込みません。


Mr.スーパーブースの吸引力の強さの秘密は、モーターのパワー以外にフードの奥行きの短さにあります。ファンから正面パネルまでの距離が短いのでパワーの損失が少ないのです。その代わり場所によって吸引力に差があり、またファンは実作業での使いやすさを考慮してかど真ん中よりやや下側に位置しているので、一番遠い上両端の吸い込みが弱いです。ただしハニカムフィルターがミストを吸収するので吹き返し防止効果はありました。

またブース表面から吸引可能な距離は案外短く22〜23cmくらいで、それ以上離れたところを浮遊しているミストは吸い込みきれてないようです。ただこれは無風状態で漂っているミストへの吸引効果の結果であって、実際の作業ではブースに向って吹き付けるわけですから、右下画像の「×」の位置で塗装したとき吸い込まないという事ではありません。
吸引面のストライクゾーン(シロッコファンは合成) 吸引効果が期待できるブースからの距離


以上のことから吸引力は、スプレー缶塗装には物足りないけどエアブラシでは問題なしと判断します。




作動音
Mr.スーパーブースの作動音は大きな部類というのが世の評価です。

で、購入して一番最初に未組立ての状態でシロッコファンを駆動させたところ全然静かだったので拍子抜けしました。ですが組み立てて駆動させてみると評判どおりの音量に変化。これらの事からノイズの原因はフードやホース、フィルターの共鳴や風切り音と思われます。
音質はドライヤーの音にそっくりで、カン高い音質です。


リニアコンプレッサーL7と組み合わせた実際の作動音を録音しました。
音の順番は、
  1. Mr.スーパーブースのみ作動
  2. リニアコンプレッサーL7のみ作動
  3. 両者を同時作動
  4. 同時作動中にエアーブラシ吹き(最大圧0.12Mpa状態。シューという音がわかるはず)
これらを編集なしで連続録音しています。

Mr.スーパーブースの音でL7の音がかき消されています。音の大きさは具体的にはテレビやラジオの音を二目盛ほど上げないと聞き取りにくい感じでしょうか。

ちなみにL7だけの作動ならテレビの音は普通に聞き取れます。
ただ音は大きくてもコンプレッサーのように他の部屋に響くような低音質ではなく無振動ですから、それでまわりに迷惑がかかるというようなケースは少ないと思われます(もちろん同じ部屋にいる人にとってはうるさいと思います)。私は深夜でも使えています。

高級品を買えばパワーも静音も手に入るコンプレッサーと違い、塗装ブースは今のところパワーが大きいと作動音も大きい製品しかありませんので、こればかりはどこかで折り合いをつけないと仕方のない事でしょう。


リニアコンプレッサー&スーパーブース作動音 クレオス公式データー
機種 プチコン L5 L7 L10 スーパーブース
作動音 45dB(無負荷時) 50dB(無負荷時) 50dB(無負荷時) 55dB(無負荷時) 57db




排気
ハニカムフィルターとペーパーフィルターが酷く汚れていなければ排気はそれなりにクリーンなようです。

ホースを窓から外に出したつもりが、実際は部屋の壁に向けていたまま気付かずに2〜3時間ほどエアブラシ塗装したことが何度かあったのですが、壁に特に汚れはありませんでした。



目次に戻る






欠点 & 対処法



作りの甘さ
使ってみて最もに気になったのが、フードの素材にに軟質樹脂を採用したせいなのか各部品の合いがぐすぐすな事。ガタ付きやすいだけでなくミストガード(透明の傘部分)とハニカムフィルターがすぐに外れてバラバラになり、使っていてストレスが溜まります。

この部分はハニカムフィルターをキツめの寸法に設計し、挟み込む力で解消を狙ったようですが、しばらく使っているとハニカムフィルターが圧縮されてぐすぐすになるので十分な解決策になっていません。
設計担当者はご自身で実際にこれを使ってみましたか?と問いたい。この作りの甘さがMr.スーパーブース最大の欠点だと思います。
合いがぐすぐす。ミストガード四隅の丸い突起ストッパーは実質役に立ってません。 フードのゴム枠もユルユル。ここもちょっとした力が加わるだけですぐに外れます。


《対策》

ミストガードとフードはメンテナンス時のために取り外し可能にしておかないとおけません。色々試して一番良い結果が出たのはマジックテープで止めることでした。これがクッションとなってガタ付きがなくなるだけでなく、その厚みでハニカムフィルターのゆるみも若干改善されます。
ゴム枠は両面テープで止めました。(フィルムタイプ、もしくは不綿布タイプが糊の劣化が少なくて良いです)
上下の真ん中二ヶ所をマジックテープで固定。 ゴム枠は、溝に合わせて両面テープで接着



対策後は逆さまにしようがブン回そうが、ミストガードが外れたりガタ付く事は全くなくなりました。(ハニカムフィルターはブン回せばさすがに外れます)

たったこれだけの事でこの製品を随分気持ちよく使えるようになりましたね。

Mr.スーパーブースを購入検討されてる方、もしくはすでにお持ちで同じ症状で困ってる方は、マジックテープ固定がオススメです。


《補足: 排気ホースもユルい》

ファン側面の排気口と排気ホースの合いもややユルいです。最初は許容範囲でしたが使っているうちにユルくなりました。(ホース接続部はゴム製)

ここは結束バンドを使うことで解決。排気ホースの接続部の外径は65mmありますので、それ以上のサイズに対応した結束バンドが必要になります。適合するお手頃価格の製品は探してみると案外選択肢が少なく、私はオーム電機製の幅広ロックタイ 430mm白 5本入り(Amazon)を使用。
ただしあんまり強く締め付けると今度は外れなくなり、ファンを掃除するときに困る事になったり、動かしたときにパイプ基部に負荷がかかって破損しやすくなるかもしれませんので、適当な固さに締めるのが良いです。
何かの拍子にスポッと抜けるくらいユルいです。 結束バンドで固定して解決





ペーパーフィルターの巻き込み
フード内のペーパーフィルターは吸引口の枠に両面テープで貼るようになっていますが、ファンの吸引力に負けて枠から外れてしまう事が何度かありました。

現行品の吸引口はスリット状に状にカットされてるのでペーパーフィルターがファンに巻き込まれるような事態にはなりませんが、隙間からミストが直接吸引されるので排気が汚れたものになってしまいます。


《対策》

この件を検索したところ同様の事例はよくある事らしく、対処法として針金などで柵を設ければよいという記事を見つけました。

そこで100均店でちょうど良いサイズの調理用金網があったので買って来ました。


この金網とペーパーフィルイターの固定用に、最強の磁力を誇るネオジム磁石【Amazon】とステンレスプレートも100均で売ってますので一緒に購入。 ネオジム磁石を両面テープの貼りしろの四方に、その外側にステンレスプレートを強力両面テープで貼りました。


そして100均金網を取り付けます。ネオジム磁石なので超強力にガチガチにくっついて強く引っ張らないと外れません。 純正ペーパーフィルターの固定はそれを金網の上にかぶせ、ネオジム磁石の部分に永久磁石を引っ付けて固定します。これでペーパーフィルターの取り換えも簡単になります。

また後に記述する市販のレンジフィルターを代替え使用する場合は、純正ペーパーフィルターよりひとまわり大きく切って、ステンレスプレートに永久磁石で固定すると気密性がより高まり、排気性能もさらにクリーンになります。


以上が半年間使って感じた欠点ですが、それぞれの対処法により解決もしくは軽減できましたので現状さしたる問題はありません。


目次に戻る





消耗品


ペーパーフィルターの交換時期
模型用塗料を吸引するためペーパーフィルターは交換サイクルがわりと早く、目が詰まり始めたら作動したときに表面が引っ張られて「ペコッ」と凹む音を出すようになります。また作動音にカン高い風切り音が混じるようになり吸引力がガクンと落ちます。

消耗の速さは人によりけりでしょうが、私の場合ひとつの模型を塗るのに2〜3回取り替えてます。特に缶サーフェイサーを使った場合には逝くのが早いです。




ペーパーフィルターの代替え品
ペーパーフィルターは5枚で525円(税込み)。早め早めに交換してくと結構バカになりません。ネットで調べてみると日用品のレンジフィルターが代替えに出来るらしいとの事で、安く上げるために100均店のものを試してみました。
買ってきた100均店のレンジフィルター。これを純正品と同じサイズに切り出したたら、なんと23枚もとれました。 両者の目の細かさの違い。100均店のものは純正品に比べて薄くて目が粗く、裂けやすいです。


フィルターの貼り方ですが、吸入口枠の下部分が抜けていて目張りができない箇所があり、構造的にここからミストが進入しやすいです。 この部分に余分に切り出したフィルターを重ねて貼り付けてやると、ファン内部へのミスト進入を軽減できます。下枠の隙間はこんなに汚れます。
100均店のレンジフィルターといっても色んな種類があるので一概には言えませんが、私が買ったのはクレオスの純正品と比べると薄くて敗れやすい品質でした。純正品はこれに比べるとかなりコシがあってしっかりしています。

吸引力に差は感じませんでしたしミストも吸着されていましたが、目詰まりするのが早くて耐久性は1/2程度。ですがそれを計算に入れても同面積あたりの価格差は4倍強ですからコストパフォーマンスは圧倒的です。経済性優先なら便利かと。




ハニカムフィルターのケチケチ使用法
ハニカムフィルターは少し汚れたくらいでは吸着効果は落ちないし、風通りが悪くなるわけでもないので案外長持ちします。

ただ面積が広いせいもあって使っているとどうしても真ん中下側ばかりが汚れてきます。これで交換するのはもったいないので、フィルターの上下をひっくりかえせば2倍持ちます。さらには裏返して両面使うことで4倍持ちます。


ここまでなら誰もが考え付く事ですが、大阪人の私はさらにケチ臭い使い方をしています。(笑)


まずフィルターを真ん中からカット。 180度回して左右両端の汚れてない箇所が真ん中にくるようにします。


木工用ボンドでしっかり接着し、継ぎ目の上下側面をガムテープで補強。 フードにハメて固定し、半日も置けばガッチリくっ付きます。


この加工を行なった上で先に紹介した向きの上下裏表入れ替えを行なえばハニカムフィルターを隅々まで無駄なく完全に使い切ることができ、持ちが実質8倍になります。おかげでMr.スーパーブース購入より半年以上過ぎた今でもまだ一度も新品交換していません。


目次に戻る






メンテナンス
Mr.スーパーブースは構造がシンプルな事。そして塗料により直接汚れを受ける吸入口は交換消耗品のハニカムフィルターで全面覆われているので清掃が楽で、メンテナンス性は良い部類の製品です。ただ肝心のシロッコファンの取り外し清掃ができないのが難です。


フード内部
内部が汚れるのは思ったより早く、1/24カーモデル塗装1つ未満での状態。触ると塗料の粉が舞ったり固まったカスがボロボロと落ちてきたりします。長い間放って置くと手が付けられなくなる恐れがあるのでめんどくさがらずにマメに掃除したほうが絶対良いです。このフードはシンナー薄め液やエアブラシ洗浄液に侵されませんので、それでふき取れば簡単に落ちます。

そして次回からの清掃を楽にするために、リンレイ 換気扇リパック【Amazon】試してみました。


フタに付属しているハケで塗り、乾燥後は簡単に剥がれる仕組みです。マスキングゾルの親玉ですね。



フード内部全面に換気扇リパックを塗布しました。これで汚れたときにはがすだけで清掃ができます。
また換気扇リパックはアルコール系で無色透明なので、ミストガードの保護にも有効です。ただし粘性が高いのでごらんのように筆ムラが残るため、美観まで考慮すると各自の判断かと。



ファン本体
シロッコファンは一番清掃が面倒な部分です。
なんとか楽できる方法はないかリンレイ 換気扇リパック【Amazon】試してみましたが、ファンの形が複雑すぎて塗るのが大変だし剥がすのもボロボロ千切れて余計に手間がかかってしまい大失敗。

扇風機や換気扇のように取り外し清掃できれば楽ですが、取扱説明書にファンの分解・改造は絶対にしないように警告されています。クレオスにも直接聞い合わせてみましたが、保証対象外になるだけでなくファンのバランスが狂う恐れがあり故障の原因になるので外さないようにと回答されました。なので面倒ですが綿棒とかで丹念に汚れを取るしかなさそうです。


《自己責任でファン取り外し清掃》

念を押されたにも関わらず、保証対象外になるのを覚悟でファンを取り外し、シンナーの槽にドブ付け清掃してみました。
メーカーがするなと警告してる事を助長するわけにはいかないので分解工程や組立ての調整ポイントは解説できませんが、めちゃくちゃ楽に新品並にピカピカになったとだけ報告します。
タッパーにシンナーを溜め、筆で洗い落とします。汚れたシンナーはとの粉を使って再生。(Model Tech Tips) 取り外し前と同じになるように正しく位置を合わせて組立後、ファンを回して回転にブレが出てないか動作チェック。


上記のリスクを考えたらこの方法は人様にお勧めできませんし、真似して壊れたからといって責任は一切取れません。

分解するなよ。絶対に分解するなよ。(上島竜兵口調)




排気ホース
排気ホースも使い続けていくとやはり内部に顔料の粉がたまってきます。とくにファンに接続する側は半年くらいで左下画像の有様です。水を含ませ固く絞ったウエスを棒に巻きつけて拭き取ってみましたが、汚れの多くがジャバラの溝に溜まってるのでうまく拭き取れません、


なのでホースのジャバラを伸ばし切り、勢いのある流水による水洗い。これが最も手っ取り早く、汚水がドバドバ出てきます。胃カメラのようですが(笑)すっかりキレイになりました。


目次に戻る





総括
Mr.スーパーブースを購入から半年使ってみた評価です。(10段階評価)

  • パワー: 8 (シングルファン型では最強)
  • 静音性: 5 (大きいほうの部類)
  • サイズ: 10 (前面パネルが広くて大きな模型にも対応。しかも奥行きはコンパクト)
  • 作り: 4 (合いがユルいパーツが多い)
  • メンテナンス性: 7 (シンプル構造で良。ファンの取り外し清掃可なら10点満点だった)
  • 手元の明るさ: 10 (囲まれ感のないデザインと透明ミストガードの恩威)
  • 適正価格感: 6 (去年値上げした。旧価格を知っているので割高に感じてしまう)


この製品が他社製品に比べて勝っている点は、前面パネルの広さと手元の明るさ、そしてオプションの排気アタッチメントを使うことでホースを外に出すのに窓をわずかに開けるだけで済む点だと思います。私の購入理由もそれらでした。

吸引力が強く、音もやや大きいとはいえまあ許容範囲。そしてクレオス製品ということで部品や消耗品が全国どこの模型店でも取扱い可能なのが大きな魅力です。そういった理由から模型用塗装ブースとしては良品であると判断します。

ただMr.スーパーブースは昨春価格改正により15,645円から18,900円に値上げされており、これはあと5,000円ほど出せばワンランク上のエアテックス・ツインファンが変える値段です。さらにタミヤからも新型ツインファンモデルが今冬出たことにより、商品としての魅力が以前ほどではなくなっているのも事実です。



目次に戻る





購入について
リニアコンプレッサーL7のときと同じく格安ホビーショップのあみあみから30%引きで購入。(09/11月追記:現在は40%引きで恐らくネット通販最安値。アマゾンも送料無料38%引きで同額。)

ここのショップはクレオス製品がネット通販最安値クラスなのと梱包がしっかりしてる事、そして保証書に貼る日付入り購入証明シールをキチンと付けてるのが良いところです(現在は納品書を購入証明として省略してる模様)。取り寄せ品扱いでしたが注文から4日後には届きました。一緒に排気ホースアタッチメントと延長ホースも購入。


L7のときもそうでしたが、ここはかなりデカい箱に緩衝材の紙を多めに詰めて梱包されてます。 保証書とそれに貼る日付入り購入店シール。保証期間は1年。


リンク先:あみあみ


目次に戻る



《サイト内関連ページ》






おまけ1 防塵防毒マスク
これはクレオス製品に限った話じゃありませんが、塗装ブースの吸引性能を過信しないように。

塗装ブースは部屋の汚れを軽減するものであって、体内への吸引を防ぐものではありません。ウェーブの鼻フィット(Be-J) やクレオスのMr.簡易塗装マスク(Joshin web) のような簡易タイプでも構わないので、屋内での吹付け塗装作業では防毒マスクを着用することをお勧めします。ベストなのは防毒だけでなく防塵効果を兼ね備えた本格的なタイプ。防毒効果だけでは臭気は防げてもミストが通り抜けてしまいます。

下画像は1/24カーモデル一台半くらいの塗装作業での防塵フィルターの汚れ具合。もちろん塗装ブースを使用し、窓を開けて部屋の換気扇も回しての条件下です。元の白色からこんなに汚れており、これを肺に吸い込んでいたかもしれないと思うとゾッとします。
防毒マスクの吸気缶から使用中の防塵フィルターを外してみました。 新品(左)と比べてこんなに汚れています。これで1/24カーモデル1台半分くらい。


防毒マスクは興研、重松製作所、3Mが有名どころ(ていうかそれ以外あんまり聞かない)。吸気缶シングルタイプでは、興研の防毒(塗装)マスクセット G-7【Amazon】が防塵フィルターまで必要な物一式セットになっていて便利で、ユーザーも多いと聞きます。最近重松も競合商品でペインターマスクセット【Amazon】 を発売し、どちらも国家検定合格品なので性能は折り紙付きです。
私は重松のGM31を使用していますが、これは吸気缶の口径が小さいタイプで慣れるまでちょっと呼吸がしんどくて失敗。

防毒マスクに関しては、また別の機会に改めてレポートしたいと思います。より呼吸が楽なツインタイプにいずれ買い替えたいと思うのでその時にでも。
・興研 防毒(塗装)マスクセット G-7
・マイティミクロンフィルター10型用
・ 重松 ペインターマスクセット
・重松製作所 防毒マスク M GM77
・防毒マスク用 吸収缶 CA-700シリーズ CA-710/OV
・防塵フィルター ペイントメイトLL 1パック (10枚入)
・ペイントメイト用押さえ枠C 重松製作所 CA-700専用
※リンク先:Amazon


目次に戻る



おまけ2 各社塗装ブース比較表 2014
吸引力の評価は個人の主観によるものです。風量や作動音、消費電力の数値は各メーカーで計測環境が違う可能性があります。目安程度にお考えください。価格は2014年4月の消費税率変更前のものです。


メーカー 商品名 ファン数 吸引力 作動音 幅×高×奥(cm) 重量 ホース長(cm) 消費電力 価格
(税込)
備考
タミヤ
ペインティングブース
(ミッドナイン)
1基
(排気風量:750L/min)
52dB フード収納時
47×29×20
展開時
47×29×45
2.8kg 92 30.0W \14,600 フードが折り畳めてコンパクト。
吸引力が弱い代わりに最も静か。ペインティングブースII発売に伴い生産終了し、現在は問屋・小売店在庫のみの旧型モデル。

ペインティングブースII
ツインファン

(Amazon)
2基 超強
(排気風量:2100L/min)
63dB フード収納時
40×30×33
展開時
40×30×53
4.3kg (50+50)×2
(連結式)
24.0W×2 \26,040 パワーとメンテ性を向上させた現行モデル。旧型の2.8倍の吸引力で缶スプレーでもガンガン吸い込み、前面パネルのどの位置でも吸引力にムラが少ないと定評。フード折り畳み機能を継承。排気ホース2本。電源コードまで2本。

ペインティングブースII
シングルファン

(Amazon)
1基
(排気風量:1050L/min)
58dB フード収納時
40×30×33
展開時
40×30×53
3.2kg (50+50)×1
(連結式)
24.0W \17,640 ペインティングブースIIの廉価版シングルファンモデル。旧型の1.4倍のパワーとツインファン同様吸引ムラの少ない前面パネルを持つ。カスタマーパーツの追加でツインファンモデルにグレードアップ可能(8,190円 送料・税込)。
エアテックス
(ブラックホールシリーズは2013年12月で生産終了。在庫のみ)

ブラックホール
(Amazon)
1基 45dB 45×38×56.5 5.0kg 150 16.5W \15,540 天板にエアブラシハンガーとトレイを装備していて物が置ける。
塗装用ターンテーブル付き。実際の作動音はタミヤの旧ペインティングブースより大きいらしい。

ブラックホール
ライトハウス

(Amazon)
1基 45dB 45×38×56.5 5.3kg 150 23.5W \17,325 上記モデルに手元照明が付いたタイプ。
手元が暗いという箱型ブースの短所を克服している。

ブラックホール
ツインファン

(Amazon)
2基 超強 56dB 45×38×56.5 7.1kg 150×2 33.0W \23,940 ファン1基のみの作動も可能で、使い分けによって消費電力や作動音を抑えるという事もできる。
代わりに筐体がゆがむほど重い。排気ホース2本。

ハリケーン

(Amazon)
2基 超強
210m3/h、
250m3/h
(50Hz/60Hz)
52dB 51 x 35 x 22 9.6kg 200×2 56.0W/53.0W
(50Hz/60Hz)
\39,900 エアテックスの新型ツインファンで、同社最上位機。筐体はステンレス製で強度が向上、汚れもシンナーで楽に落ちるしマグネット吸着で色々吊るせる。LED照明と幅狭排気口を採用。奥行きはクレオスを抜いて最も短く、パネルはマグネット脱着式でコンパクトに収納可。短所は重量と消費電力。そして全社製品中最も高額。


レッドサイクロン
(Amazon)
1基
(プロペラ式)

240m3/h
(50Hz/60Hz)
60dB 収納時
42×24×26
展開時
42×33×59
3.5kg 170 25.0W(カタログ無記載、
メーカーに確認済)
\15,750 2013年10月発売。まじかる☆サクショん、TR-155SBと外観・スペックが似ており元が同じ製品ではと言われている。吸引力がクレオスを上回る代わりに作動音も上回る。薄型設計だが、ホース排気が真後ろなので実際の奥行きは他社品の倍ほど必要。2台連結して使用可能。幅狭排気口付き。オプションでLED照明発売予定
GSIクレオス
Mr.スーパーブース

(あみあみ)
1基
115m3/h・
125m3/h
(50Hz・60Hz)
57dB 62×37×33 2.4kg 150 31.0W \18,900 吸引力は、まじかる☆サクショん、レッドサイクロンが出るまで長らくシングルファン型最強だった。
前面パネルが最も広く、奥行きがスリム。
オプション部品に幅狭排気口アタッチメントがある。
プロクソン
プロクソン
スプレーブース

(Amazon)
1基 弱〜並?
44dB
(測定距離
1m)
45×37×42.5 2.5kg 150 11.0W \11,000 量販店では6000〜7000円強台で売られている低価格塗装ブース。価格なりに使えるとの評価。
スプレーブースのガワはダンボール製で、フィルターと同じく消耗品として交換パーツが売られている。
ナカトミ
スプレーベンチレーション SPV-75
1基 弱〜並?
(排気風量:0.84m3/min)
62dB 43×35×50 1.7kg 150 15.0W オープン
(実売価
\5,000
前後)
3千円台で販売されてる事もある最も低価格な塗装ブース。本体はダンボール製。フィルターは洗って繰り返し使える。
※現在は販売終了した模様。
アネスト岩田キャンベル
まじかる☆サクショん
MX3430

(Amazon)
1基
(プロペラ式)

(空気量 2m3/min-20Pa ※AICH測定値 ※フィルタ初期時)
60dB(A)
正面1m
※フィルタ新品時
収納時
42 x 25 x 26
使用時
42 x 34 x 59.5
3.1kg 外径 90
伸縮可能長さ
450〜1450
14.0W \15,750 上部開放型クリアフードで作業エリアが明るい。フードを折り畳んで本体BOXに収納可能な省スペース設計。ただし排気口が真後ろなので使用時の実際の奥行きは他社よりある。回転式塗装台、窓用幅狭ダクトが付いている。ファンは軸流式で良く吸い込むけど音は大きい。TR-155SB、レッドサイクロンとデザイン、規格が酷似。
イリイ
エアブラシ用スプレーブース
TR-155SB

(Amazon)
1基
(プロペラ式)

3m3/min
47dB
収納時
42×15×24
使用時
48×42×36
3.6kg 径:φ100
全長:1,500
排気口:22×250
25.0W ¥13,800 巻き取り式電源コード装備、アタッシュケース型に折り畳め、収納性と持ち運びを考慮した設計。ファンは軸流式(プロペラタイプ) / 仕切りを折り畳んで2台を並べて使用可能。広い塗装エリアになる) / 環境配慮の3層フィルター / ターンテーブル付 / 幅狭排気口 /
※発売元がアドヴァン・エンタープライズからイリイに変更。


目次に戻る
(2009/03/28)

web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加

 ▲ このページの上へ
 HOMEツール レビュー>This page

メール 画像・文章の転載・二次使用について 掲載広告と免責事項
Copyright(C) Omami All right reserved