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タミヤ ヘッドルーペ



今まで使用していた照明付スタンド型ルーペ「ルミルーペ」の照明が付かなくなり壊れました。

見やすくて良いルーペでしたが、せっかくなので今度は違うタイプの製品を試してみようと思い(ここのネタにもなるし)、昨秋の新発売以来評判の良いタミヤヘッドルーペを選びました。

購入から2ヶ月ほど使用してみたレポートです。





内容物
製品の中身は以下の通り
  • 1.7倍レンズ(左上)
  • 2倍レンズ(左真ん中)
  • 2.5倍レンズ(左下)
  • バイザー本体
  • 携帯ケース
  • 装着アダプター(右下)
  • 取扱説明書(画像はこちら)




レンズはキズ防止コーティングを施したアクリル樹脂製で軽量。
フチには倍率を見分けるために色違いのラインが入っており、専用ソフトケースと同色になっています。

本体のレンズホルダーに取り付ける際には、ソフトケースに入れたままで付けたほうが、レンズ表面を汚さないので良いとの事。






各部機能
本体はABS樹脂/PP樹脂製。

レンズは使わないとき上に跳ね上げることが出来ます。操作感はポリキャップ的な粘りのあるホールド感で、ずり落ちてきたりすぐヘタるような感じではありません。

むしろ固いので本体を押さえながらでないと一緒に持ち上がってしまいます。2ヶ月経って固さは幾分和らぎましたが、作業中に片手でサッと跳ね上げられるような軽快感が欲しかったところ。



バイザーの幅は頭の大きさに合わせて約12〜16cmの間で調整できるようになっています。可動はカッターナイフのレールみたいにキリキリした引っ掛かりがあり、幅が勝手に広がったりしないようになっています。

レンズのサイズはヘッドルーペとしては大きいほうの部類と思いますが、装着時に視界からフチが見える程度です。

裏側の額に当たる部分には梨地処理された乳白色の樹脂パッドが付いてます。ずり落ち防止や通気性を考えての仕様なのでしょう。



目からレンズ面までの距離は3.5〜4cmくらい。
ここの距離は固定されていて調節が出来ませんので、焦点距離は見る物との間で合わせる形となります。

スタンド型ルーペから切り替えた身としては随分目に近いなあという印象で、慣れるまでは戸惑いました。ほとんどメガネ感覚です。

またこのルーペはメガネとの併用も可能で、私はしばしば老眼鏡と併せて使ってます。いちいち外すのはめんどくさいので。



ヘッドホルダー終端に取り付ける装着アダプター。

幅を調整しても緩く感じるときは装着するように指示されており、これを付けると後頭部への締め付けが強くなりホールド性が増します。

このヘッドルーペは軽くて軽快なのですが、メガネのように耳と鼻にかけるのではなく、頭に挟んでるだけなので、付けているうちに体温で柔らかくなるのかだんだん緩くなるときもあるので、そんな場合に私はこれを活用しています。





オプションレンズ


しばらく使ってこのルーペに馴染んできた頃にオプションの3倍レンズと4倍レンズを追加購入しました。これは店頭販売しておらず、タミヤカスタマーサービス取扱店もしくはタミヤ直販での購入となります。(3倍:1,575円 / 4倍:1,050円【税込】)

4倍レンズはピントの合う距離が短く両目では見辛いので単眼になっています。

3倍レンズがメーカー在庫なしだったため、つい先日の4月中旬の再入荷まで1ヶ月ほど待たされました。





各レンズの見え方
カメラのレンズとヘッドルーペのレンズの間を、実際に装着したときと同じく3〜4cm位にして撮影しました。
1.7倍レンズ



2倍レンズ



2.5倍レンズ



3倍レンズ



4倍レンズ


画像では3倍レンズと4倍レンズの枠周辺が屈折したりボケたようになってますが、これは倍率差をわかりやすくするためにどのレンズも模型との距離を同じで撮影したので焦点がキチンと合わなかったせいだと思われます。

実際に装着して肉眼で見るとレンズ中心も枠周辺もピンボケや大きな屈折なしのクリア視界でして、特に4倍レンズは以前のルミルーペに付いていた4.25倍レンズとは比較にならないくらい見やすくて、似た倍率ながらこんだけ違うものなのかと感心しました。


取扱説明書に記載されている各レンズのピントの合う距離
レンズの倍率 1.7倍 2倍 2.5倍 3倍 4倍
ピントの合う距離 25cm 20cm 15cm 10cm 7cm

※数値はおおよその目安で、視力、メガネの有無でかなりの個人差ありとの事。


使いやすいのはやはり倍率の低い1.7倍で、焦点距離が長くそしてピントの合う範囲が比較的広めなので、ルーペをかけてても自然な感じで目が疲れにくく、そのため使用頻度も一番高くなります。倍率が上がるごとに焦点距離は短くそして狭くなります。

私はこのサイトに載せる作品に接写を多用するので、それに耐える品質に仕上げる必要があるから3倍・4倍レンズを追加購入しましたが、普通に作る分には付属のレンズだけで事足りるように思います。使ってみて足りないと思えば買い足せば良いかと。





感想
使い心地をまとめてみました。
長所
装着感が良い 重量がたった68gでとても軽い。そして装着に迫感感がなくて快適。
作業性が良い メガネ感覚なので常に視界とシンクロしている。スタンドルーペのように作業中工具の柄がレンズにぶつかる事もなく、手元の自由度が高い。
机の上を占拠しない 机上スペースがいらないのは助かる。
レンズが高品質 樹脂製レンズと思ってナメてました。高倍率の3倍レンズでもほぼ屈折なし。4倍はやや屈折があるけど、今まで使ってた同倍率のレンズより遥かに見やすい。
レンズを使い分けられる 私は各作業毎に適した倍率に頻繁に交換しています。購入前は、たくさんあっても結局見やすいレンズひとつに偏るだろうと思っていたので、この仕様は予想外に便利。
作りがしっかりしている 高級感はないけど安物ぽさは感じません。簡単にヘタッたり折れたりする事のないキチンと吟味された代物です。最近の売り文句にされる「安心の日本製」。
携帯できる 折り畳み式で携帯ケース付き。ゴツいメガネかオペラグラスを持って出るような感覚。


短所
手元以外ピントが合わない 作業中、工具や筆を換える時などに視線を手元から他の場所に移すとピントが合わなくて戸惑う。
スタンドルーペより目が疲れる 目とレンズの距離が約4cm固定で常に視界とシンクロしてるので、手元以外のピントの合わないエリアを見ると目にきます。
レンズの上げ下げ用ヒンジが固い 本体を押さえながら動かさないとずれやすい。指のスナップだけでクルッと上げ下げするには慣れが必要。
レンズがアクリル樹脂製 キズ防止コーティングが施されてるとはいえ、刃物、研磨工具やラッカーシンナーを常用する模型製作との相性は、ガラス製レンズより劣ると思う。さすがに自腹で破損覚悟の耐久テストまでは無理。
価格がそれなりにする 定価7140円。実売価5000円超。品質的に適正価格と思うけど、模型趣味のみの出費としてはためらう人もいるでしょうね。



高品質で使いやすく、巷の好評価に違わぬ代物でした。

第一印象は軽くて圧迫感がない。そして見やすい。スタンドルーペのように目と手元の間に介する物がないので視覚的に違和感がなく、工具の柄がレンズにあたったりもしないので、作業の自由度が裸眼と全く同じです。

ただその代わり、「目線を手元から他所へ移すとそこは一面ピンボケの世界」というヘッドルーペ独自の短所が見つかりました。メガネならアゴを引いて目線をフレームの上にずらしたりとかできますが、このヘッドルーペはバイザー型なのでそれが出来ません。なら逆にアゴを上げて下に目線をずらそうとしてもレンズが大きいのでそれも上手くいかないのです。

なのでレンズを跳ね上げるかバイザーごと頭の上に斜め移動させるしかないのですが、工具を換えたり他の部品をとったりなど常に目線を移動させる製作作業において、そのワンアクションが面倒。(感じ方には個人差あると思います。)
こんなのスタンドルーペでは無縁でした。

これは慣れの問題だろうと思ってたのですが、使用から2ヶ月ほぼ毎日のように使っているにもかかわらず今でも同じ気分なので、多分私はこの部分に関してこれからもずっと慣れる事はないのだろうと思います。

というわけでヘッドルーペ、スタンドルーペともそれぞれ短所長所がありますので、それらを考慮した上で自分に適したルーペを選ぶのが良いでしょう。


後日私はヘッドルーペの短所を補完するためオーム電機のOAL-8066G-W 【Amazon】というアームライト型ルーペを新たに買い足しまして、状況に応じて使い分けています。
現在ヘッドルーペの使用率は6〜7割、アームライト型ルーペは3〜4割くらいなので、このタミヤのルーペが私にとって使いやすいのは間違いありません。



  
・ タミヤ ヘッドルーペ 1.7/2/2.5倍レンズつき 【Amazon】 【でじたみん】

・ タミヤ製品情報: ヘッドルーペ 【タミヤHP】





タミヤヘッドルーペの正体
タミヤヘッドルーペは、喫煙具と拡大鏡の製造メーカー・テラサキ株式会社からのOEM商品です。


これがOEM元のテラサキ製「メガビューコンパクトN」。タミヤのツインスターロゴ以外おんなじぽい。
メガビューコンパクト 【ルーペハウス】


テラサキのメガビューシリーズにはこのメガビューコンパクトN以外にも軽量モデル、レンズ2枚装着可能でLED照明が付いた上位モデル、レンズの組み合わせが違うセットなどがあります。


ルーペ選びの選択肢が広がりますので、特にタミヤのロゴにこだわらないならこっちを選ぶのもアリですね。心情的には模型業界のためにもタミヤに金を落としてあげて欲しいけど。


(2010/04/24)


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