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 艦載機のディテールアップ
艦船模型についている艦上機や水上機などの飛行機は船の大きさを表現することに実に有効なアクセサリーなのですが、空中線や手摺りの再現に比べると、ディテールアップの素材としてはどうも敬遠されがちです。
その理由は、同じものを何個も作らねばならないという煩わしさと、あくまでアクセサリーだから無くても別に構わないという理由だからでしょう。

1/700飛行機は射出成型の限界のためにかなりのディテールが省略されています。プロペラ機なのに肝心のプロペラがなかったり、主脚が爪楊枝みたいな形状に省略されており、特に99艦爆なんかの場合は主脚ブーツが最大の特徴ですから、それが表現されてないのでは全く違う飛行機に見えてしまいます。また爆弾などの兵装も付いていません。今ひとつ魅力に欠けるのです。


省略されている箇所(画像は97艦攻)

(1) 着陸脚
(2) プロペラ
(3) 搭載兵器(爆弾、魚雷、増槽など)
(4) 主脚収納部
これらの省略されたパーツを補うのに手っ取り早いのはエッチングパーツです。
エッチングパーツとは電子部品の基盤の製造にも使われているエッチング技法により作られた極薄の金属板パーツでして樹脂成型ではとても不可能な細かい部品が作れるのが特徴です。エッチングパーツの取扱いはある程度の慣れが要りますが、艦載機用パーツは手摺やクレーンパーツに比べると比較的簡単です。




艦載機のディテールアップ2(作業工程)
ここでは実際の作業工程を、1/700加賀用に作った97艦攻を例に解説します。なお、この作例に使用されているキットは限定発売品のクリアー版ですので、通常版の場合は『その1〜その3』は跳ばしてご覧になってください。
使用エッチングパーツは、ファインモールド製品です。
1/700 ウォーターラインシリーズ 日本艦載機セット(前期型.透明) 【amazon.co.jp】
ファインモールド AM-14 1/700日本海軍・艦載機用パーツセット・前期【Joshin web】



その1
キャノピー部にマスキングゾルを塗ります。
ボトルキャップについているハケでは上手く塗れませんので、面相筆を使って塗ります。ただしマスキングゾルは筆を傷めるので専用筆を作っておくとし。
3度塗りくらいして皮膜を厚くしておきましょう。剥がすときに楽になります。


その2
サーフェイサーを軽く吹きます。
厚ぼったく吹くとパネルラインが埋まってしまいますので注意。


その3
通常版の艦載機パーツの場合はここからがスタート。
主脚ピンを切断し、ランナーから切り離してゲート跡やパーツ側面の合わせ目の表面処理を行います。特に胴部側面はあとでここにデカールを貼るので、手抜きをすると仕上がりに差が出ます。
キャノピー下にはプラスチックの収縮でくぼみが出来ていることが多く、その場合はパテ埋めします。


その4
機体下部にエッチングの主脚、装備パーツを接着します。折り曲げるとき表裏を間違えるとパーツが割れちゃいますので注意。
ファインモールドのパーツは、魚雷が少し右にずれて搭載されているとこまで再現されているので、それを考慮して接着位置決めないと主脚位置がずれてしまうので注意。
あと魚雷を少し前のめりにすると感じが出ます。


その5
機体下部にエッチングの主脚、装備パーツを接着します。折り曲げるとき表裏を間違えるとパーツが割れちゃいますので注意。
ファインモールドのパーツは、魚雷が少し右にずれて搭載されているとこまで再現されているので、それを考慮して接着位置決めないと主脚位置がずれてしまうので注意。
あと魚雷を少し前のめりにすると感じが出ます。そのままでは断面が板状なので、溶きパテを盛って立体感を出素のも良いです。。爆弾や増槽も同じ。

取り付けが終わったら、エッチングパーツにメタルプライマーかサーフェイサーを塗ります。


その6
ボディ色を塗装します。97艦攻は機体下部が明灰色、上部が濃緑色の2色迷彩なので、機体下部の明るい色から先に塗装します。
次にエンジンカウルの防眩用の黒塗装は筆塗りします。


その7
濃緑色への赤デカール貼りは下地が透けるので、先に白デカールを下地色として貼って発色が良くします。
白マルはキットには付いていませんので、真鍮パイプをヤスリで削って刃を付け、白デカールにスタンプして量産しました。
今回は白フチなしの日の丸なので、一回り小さな白マルを使うのがコツです(同じサイズだと白がはみ出やすくなります)。


その8
白デカールが完全に乾いたら上から赤デカールを貼ります。識別帯はキット付いてませんので適当なものを短冊状に切って使用。胴部には意外と馴染みにくいので、マークソフターを使うとうまく密着します。
薄いデカールの場合、マークソフターは水で薄めて使用しないとシワが寄りやすくなります。完全に乾いたら、ボディ全体に半つや消しクリアーを吹いてコーティングします。


その9
主脚や魚雷、脚収納部、カウル内エンジン部を塗装します。
クリアーコーティングあとに塗装するのは、これらの部分はメタリック塗装なのでボディ部分とは違う金属の質感を表現するため。


その10
キャノピーのマスキングゾルを剥がして、窓枠を面相筆で描き込みます。
私は耐性を考えてラッカー塗料で一発描きしましたが、エナメル塗料や水性アクリル塗料を使うと、失敗してもやり直せるので、なれない人はそちらを選ぶほうが無難。


その11
0.2mm真鍮線をカウル中心に埋め込み、プロペラをとりつけます。さらにブレードをピンセットでひねってピッチ角をつけます。ひねる方向は断面から見て時計逆周りですが、大げさにつけた方が見栄えがします。スピナーを付ける場合は切り取った主脚ピンを流用すると良いでしょう。
塗装は表側を銀、裏側をつや消し黒に塗ります。


完成
たとえ1/700の飛行機でも、これだけ手を入れるとノーマルとは雲泥の差です。ノーマルの艦載機を持っている人は、画像のと比べてみましょう。


参考
こちらは主翼を折りたたんだ状態。
主翼の断面をきちんと表面処理するのがコツです。でないといかにも「切断しました」的な雑な仕上がりに見えてしまいます。
簡単な工作ですが、翼展開状態のものと混ぜて飾れば模型の表情がより豊かになります。風防を一部削って開放状態にしたり、魚雷を台車に載せているのを再現するのもいいかも。

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