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ボディの塗装術
自動車模型のツボはボディ塗装にあり、これがうまくいくかどうかでその模型の価値がほとんど決まってしまいます。塗装方法に関してはたくさんの本が出てるので重複する部分があると思いますが、自分でいろいろ試してみて最良と思える方法を記載します。


パーツのヒケ、パーテングライン取り
最初にこれはどんな模型も共通した作業ですが、ボディ表面のパーテイングラインやヒケを取るため全体にペーパーがけをします。
ヒケとは材質の収縮によってできるパーツ表面のくぼみのことで射出成形の宿命現象です。これを処理してやれば完成後の表面が格段にキレイに仕上がり、光沢も出やすくなります。ヒケの強いところはパテ盛りをしてペーパーがけをします。


■パーツの洗浄
ペーパーがけをしたパーツには手の油脂が付いてますので中性洗剤で洗ってやります。
乾燥には食器乾燥機が便利ですが、温風にするとパーツが変形する恐れがありますので送風で乾燥させるのが好ましいです。



■サーフェイサー塗装
次に下地としてホワイトサーフェイサーを吹きます。ただし白を塗る場合はグレーサーフェイサー、赤ならピンクサーフェイサーの方がボディ色の発色は良くなります。乾燥後に#1000〜#1200の耐水ペーパーで軽く磨いてやると美しい下地が出来上がります。



ボディ色塗装
ボディ塗装最大の注意点は
いかにホコリを付けないようにするか!これに尽きます。
このホコリさえクリアすればもう自動車模型の90パーセントは成功したようなもんですが、しかしこれが大難関でして恐らく多くのモデラーの悩みのタネかと思います。

私の経験の一番いい方法は外で吹くことです。(風の強い日は塗料が均等にのらないので避ける)。缶スプレを使うのなら庭やベランダで行うのが良いでしょう。もしくはフロ場がまだホコリがつきにくいです。

室内で行う場合は、塗装前に換気をよくしてホコリを外に逃がして部屋の掃除をすること。さらに外に出て着衣を叩きホコリを落とす事である程度防ぐ事は出来ます。

塗装は上から吹くのではなく横もしくは斜めから吹くようにしましょう。これだけでホコリが付きにくくなります。
吹き始めは粒が飛び散るので避けて表面がザラつく位にシュッシュと軽く吹き、乾いたらまた薄く吹き重ねるという作業を塗料がしっかり表面にのるまで3〜4回ほど繰り返します。なぜこのようにするのかというと、一度に厚く吹いてしまうと液ダレを起こしたり、塗料が流れて溝や谷部ばかりに偏ってしまうのを防ぐためです。

、そして最後の1回は表面が少しテロリとしてくるところまで塗ります。これを超えてしまうと液ダレするので慎重に。この最後の1回で艶の出方が左右されます。


光沢塗料は完全乾燥までに時間がかかります。天候や季節にもよりますが、最低でも3日、出来れば一週間は乾かしましょう。



■研ぎ出し 
「研ぎ出し」といってボディ色を塗装したあとに研磨を行なうと、カチッとした感じのさらに美しい光沢が得られます。また、塗膜を重ねていくごとに研磨を行なうと、あとの塗装が薄い塗膜でより美しい艶を出しやすくなります。これは「中研ぎ」と呼ばれます。

研ぎ出しはそれなりの錬度が必要なので、
必ずしも行なわなくてはいけないものではありません。普通の塗装に慣れた次のステップと思いましょう。
研ぎ出しの手順 
この画像もそうですが、エアブラシで塗装した場合はエアに対する塗料の含有率が低いため早く乾燥し、ざらつき感が多少強くなります。

対策としては希釈にエアブラシ用シンナーを使えば乾燥時間が長くなり光沢が出やすくなります。


塗料粒子の凸凹を取り去るために水をつけながら耐水ペーパーをかけます。
角部分は塗装がはげてしまう恐れがあるので、マスキングテープなどで保護しておけば安心。
例として#1000→#1500→#2000の順で少しずつ目を細かくしていき、最後の一回のときにマスキングテープを剥がして全体を軽く磨くと良いでしょう。



柔らかい布やティシュペーパーに模型用コンパウンドを付けて磨きます。力を入れすぎるとかえって傷が付いてしまったり、場合によっては塗装面にヒビが入ってしまうことがあるので注意。
最近はコンパウンドにも粗目や細目など種類があるので使い分けると良いでしょう。



■クリア塗装・仕上げ

ボディ色の上からクリアーを吹くと、表面に透明の膜を張った美しい光沢になり、さらにボディカラーの保護にもなります。中にはUVカット効果のある製品も存在します。
クリアーには水性アクリル塗料とラッカー塗料がありますが、前者はデカールを侵食しないので扱いやすく、後者は塗膜が強いので研ぎ出しに向いている特徴があります。

これらの製品は瓶入りと缶スプレーが存在します。



左・ラッカークリアー 右・水性アクリルクリアー


デカールを貼る場合は、まずボディ色の上にそれを貼り、その上からクリアーを吹けば保護膜として利用出来ます。

ただしラッカー塗料のクリアーには、デカールの上から吹かないようにと注意書きが記載されています。なぜなら強いシンナーがデカールを溶かしてしまう恐れが大いにあるからです。でも熟練者の多くは耐性の高いラッカークリアーを好んで使い(私もそうです)、デカールも溶かしません。

どんな技を使っているのかというと、溶かさないように極力薄く吹き、十分に乾燥させてから数回に分けて吹き重ねる事で、デカールを塗膜の中に封じ込めているのです。もちろん溶かしてしまった場合は自己責任です。

水性アクリルのクリアーの場合はそのような心配はいりません。ただし完全乾燥までにかなりの時間がかかります。表面が乾いていても内部がまだ柔らかい場合もあるので、大事をとって10日以上はおいておいたほうが無難でしょう。


乾燥後に研ぎ出しを行なえば、デカールによる段差のない滑らかなより美しい表面になります(水性クリアーは塗膜が柔らかいので、あまり研ぎ出しに向きません)。磨きすぎて下地やデカールを傷付けないように注意して作業を行ないます。


窓枠などを塗装したあと、最後にモデリングワックスをかけるとさらに独特の美しいツヤが出ます。ツヤ消し部分に塗ってしまうとツヤが出てしまうので注意しましょう。



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