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フジミ・エンスージアストモデルシリーズ1/24
ランボルギーニカウンタックLP400の制作
第二回 リトラクタブルヘッドライトの改造・シャーシー制作

今回のカウンタックの制作中に依頼主から新たな要望がありました。
それはリトラクタブルヘッドライトの四方のパネルラインの隙間を実車と同様に調整できないだろうかというものでして、具体的にはこのようなことです。

なるほど写真を見ると確かにその通りでして、私は実車のカウンタックを何度も見たことがありますが、この部分に関しては今まで気がつきませんでした。でもなんでこんな変則的な構造をしてるんでしょう?
そこで私は色々な写真をたくさん見て、カウンタックのヘッドライトの謎を調べてみました。




実車のリトラクタブルヘッドライトの構造
  • 天蓋の(1)の部分に張り出しがあり、これは実は収納時用ストッパーである。
  • (2)のラインは単なるプレスラインではなくわずかな段差になっており、それが(1)の厚みと同じ寸法になっていて、収納時にはツライチになる。
  • (3)の黄色に着色した面は(2)のラインよりほんのわずかだけ収納部分内側に入り込んでおり、収納時その部分の上に(1)が覆い被さる。だから上から見て隙間が生じないのである。
  • (4)の面と(1)の対面(写真では写っていない)の合計三面は収納部にすっぽり収まる構造なので隙間が必要であり、ボンネットとツライチになっている。


謎は全て解けた!
フジミをはじめ各社のカウンタックの模型はこのややこしい構造を再現してありませんからライトの四方とも同じ隙間になってしまうのです。だから改造してそれをすれば万事解決なのですが、1/12スケールならともかく1/24スケールの模型でこの構造を果たして再現可能なのでしょうか?これは塗装膜の厚みまで計算に入れた0.1mm以下の精度を必要とする改造になります。

「無理です!」と断ろうかと考えましたが、挑戦もせずに結論を出すのもどうかと思いましたので、「極めて難しい要望ですが、ご希望に添えるように最善を尽くします。」と返事しておきました。というわけこれで後戻りは出来なくなっちゃいました。(泣)



ボディ側の改造
キットにはライト天蓋の収納時用ストッパーが載る(2)の部分が模型にはありませんので、0.5mmプラ板を足して再現しました。これによってライト収納部は幅が少し縮まります。
次に(3)のパネルラインの段差が全然足りませんのでエポキシパテで高くしました。エポキシパテはパーツ表面とツライチになりにくいので、その段差はプラパテを使って修正してやります。



ヘッドライトパーツの改造
ボディ側のライト収納部の幅を縮めた分だけ下画像のように(1)の黄色い部分をカットします。そしてライト天蓋は別途作りますので、その分の厚みである(2)の水色の部分を削ります。
この2つのパーツは実車でも色違いの別パーツになっていますが、合いが悪いので今回は合わせ目消しを行なって一体化し、塗装によってパーツの接合部を表現することにしました。ですのでレンズ部分は塗装後はめ込む事になります。
(3)のライト展開時用ストッパーは小さいで切り取り、後で大きなものに付け替える予定です。
またここの可動部分は大きな負荷が掛かるわりにとても脆いので、(4)のステー部分に0.3mm真鍮線を通して補強し、(5)のヒンジ部分は真鍮線と真鍮パイプを組み合わせて作りなおしました。マスキングテープを巻いているのは滑り止め効果のためです。



ボディとヘッドライトパーツのチリ合わせ
ヘッドライトパーツをボディに仮組して正しく開閉するように寸法と取り付け位置の調整をし、0.1mmプラ板から作った天蓋をパーツに接着します。
このときパーツ間の隙間やチリ合わせにきっちした精度を出すと、後で塗装膜の厚みの分の誤差が生じてパーツ同士が合わなくなりますので、隙間は緩めにし、ヘッドライト天蓋はボンネットより少し窪んだ程度にして調整用マージンをとっておきます。
(1). 0.1mmプラ板から新造したヘッドライト天蓋
(2). 収納時用ストッパーになる張り出し部
(3). 幅を寸詰されたヘッドライトパーツ
(4). 大きく新造した展開時用ストッパー




フロントサスペンションの組立

ホイールをはめ込むハブは、ハブボルトまで再現されていているという懲りようです。
しかし触れば簡単に折れるという実に粗末な代物ですから、これを一回り太い0.8mm真鍮線に交換しました。合わせてホイールの穴も大きくしておきます。



こうしてフロントサスペンションを組み立てましたが、タイロッドのフック部が組立て中に折れてしまいました。ですのでこの部分を真鍮線を曲げて作り直しました。
さらにこのパーツは少し長さが短くサスセッティングのトーインが強いので、ロッドを中心で一旦切り離して内部に真鍮線を通し、少し長くして再接着しました。



すると今度はロアアームがポッキリと逝ってしまいましたので、ここも真鍮線に交換。一箇所補強すればその負担が他の場所に移り、またそこが壊れるという悪循環です。

さらに同アームのブレーキロータ部を支えるフックも脆くなっていましたので、ここはエッチング板で口を閉じておきました。





ボンネットルームの改造
この部分はパイピングの追加以外に、前作に比べてディテールを多く盛り込んでみました。バッテリーはマイナス極のターミナル部を真鍮線で作り直し、ビニールカバーなしのむき出し状態にして「らしさ」を表現したつもりです。
スペアタイヤはモデラーズのシートベルトセットを使って固定バンドを再現しました。ラッパホーンは前作同様穴を開け、そのままでは他の部品に干渉するので取り付け位置を少しずらしてあります。


なおシャーシーの色はインストでフラットブラックに指定されていますが、それでは単調になってしまうのでグレーを混ぜて色調を落としています。あと画像を見ておわかりの通り、ディテールを強調するため全体にハイライトとシャドウを入れてあります。





マフラーの改造
マフラーはキットのものは肉厚があるので、WORKのメッキパイプを切り出して作りました。触媒部はシルバーリーフによる塗装ですが、スモークやクリアイエロー、クリアブルーを吹き付けて焼け色を表現しました。





エンジンルームの制作

エンジンルームはタイヤハウスを含めて四方を4つのパーツに分割されていますのでガッチリ取り付けますが、リヤ側は冷却パイプなどの取り付けがあるので後回しにします。
パイプフレーム部は断面のパーティングラインはものすごく目立つので修正しました。またシャーシーとの接着面もかなりの隙間が開きますのでパテを使って表面処理してやります。
リヤサスのロアアームはこの部分にサンドされる構造なので一緒に取り付けてやります。




左右エアクリーナーから延びてるインテークダクトは長さが短く、完成後も途中で寸切れしてるのがまるわかりなので延長してやります。
真鍮線を芯にエポキシパテでチューブを作り、それに洋箔線を巻いて蛇腹を表現しました。

また、サブタンクから出ているパイプは省略されていますので、真鍮線で再現しました。(後でわかりましたがこのパイプ形状は間違っています。正しくはLP400Sの制作記を参照)




エンジンと補器類を載せ、リヤ側の壁面をシャーシーに接着します。
冷却パイプ類は目立つ様に今回はシルバーで塗装(そういう実車もある)。

オイルフィルター(黄色円部)は取り付け位置が真中寄りすぎるのでもっと端側に位置修正し、省略されてるオイルチューブを追加しました。

あと、スロットルリンケージステーにスロットルワイヤーを通し、キャビン下に逃がしています。





リヤサスペンションの組立

リヤサスのロアアームは細くて折れるのは確実なので、中に真鍮線を幾重にも仕込んでおきました。他にも折れそうなアームは片っ端から補強してあります。
またこのキットはオーバーフェンダー装備のLP500Sとの共用化の為か、セッティングがリアがかなりヒップアップ&ポジティブキャンバーになっています。そこでダンパー部を切り詰めて車高を落とし調整してやりました。

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