七転八倒モノ作り
〜トホホグッズ奮闘記〜

はぁ〜こりゃいんこを立ち上げて6年、漫画を描き、粘土をこねて同じだけの月日が流れました。自分の過去の作品を見て、ものすごい自己完結グッズだったにもかかわらず〈漫画もね....〉多くの方が受け入れてくださったこと、今更ながら不思議な感覚を覚えます。
それもこれも鳥ジャンルを切り開いてきた先輩サークル様と、それを長年にわたって支えてきてたファンの方々の、ジャンルを盛り上げようという熱意のおかげだったのではないかと思います。
私が追っかけを続けた作家さんへ尊敬の気持ちと、自分の拙い作品をけなすことなく手にとってくださったあの頃のみな様へ感謝の気持をこめて、モノ作りのあれこれを綴ろうと思います。
■その1レジンと私 ■その2粘土と私

モノ作りに心構えはいらない

楽しそうだし、自分でもできそうだからちょこっとやってみようかな〜♪
なんて軽い気持ちで始めるモノ作り。
いまや初心者向けのクラフトツールが次々と発売され、取扱説明書を読んでまじめに取り組めばそれなりの作品が作れるようになりました。

「初心者さんも大丈夫」「ぶきっちょの私でもらくらく♪」のような甘い言葉で人々を惹きつける手芸本ですが、実はこれが恐怖の第一歩。私は何とな〜く始めたグッズ作りにいつのまにか足をすくわれ、人生の時間のやりくりが大きく変わることになりました。

やり始めるとどんどん新しい道具や材料が欲しくなり、その収納場所が必要になってコンテナや棚を買い、本を集め、アレが足りないコレが足りないとホームセンターで大工道具をそろえ、全て材料にリサイクル!なんてゴミを溜め込むようになりました。
そのうち収納場所もなくなって壁や天井から吊るしたり寝床の上を占領しだし、もはや材料と道具の隙間を塗って布団を敷くほどに。

その頃になると昼間の仕事をしていても「私はこんなことしている場合じゃない」と独り言を言うようになり、(家に帰ったらカットした木材にやすりをかけて、ミシンで服を作りながら、乾いた粘土に着色して、ニスがけしなきゃ)なんて頭の中で常に作業工程を思い描くようになり、仕事ではとうていなしえないであろう「修羅場」や「徹夜」ができる自分に驚きました。
初めは楽しみの為に始めたグッズ製作が、いつのまにやらグッズ製作の資金の為に日々稼いでいる自分...。

モノ作りはやり始めると案外お金と時間がかかって大変です。
だからといって「失敗したら全部無駄になっちゃう」なんて心構えはいりません。
失敗したら何がいけなかったのか頭をかきむしって地団駄踏みながら考えてみましょう。ああ、自分はやっぱりのろまな亀で不器用なのね...なんて幻滅しながらも次はこうしてみようと工夫を繰り返すとあら不思議、突然今まで出来なったことが何の苦労も無く出来たりするのです。
そんな試行錯誤の経験こそがモノ作りの醍醐味です。

グッズ作りに「上手に作らなきゃ」なんて心構えは不要です。

等身大のあなたの心をそのままグッズにしてみませんか。
きっとあたらしい発見と感動があるはずです。

  

その1 レジンと私

透明の造形物を表現するのにレジンを使用しています。
主に食品ミニチュアを作る時に利用し、スープやタレ、飲み物を表現するには大変重宝
します。
2液を混合し化学反応をおこして硬化させるものですが、有害なので鳥さんのいる部屋
では作業できません。必ず手袋を着用し、エプロンをし、十分に換気をしながら扱っています。
また、価格が高く混合割合を間違えると全て台無しという恐ろしいものなので、いろんな意味で一番ドキドキする材料です。

なぜかいつも硬化剤が余る不思議

軽量カップで均等に測って使っているのにいつも硬化剤だけ不自然に余ります。
なんじゃこりゃと思っていたらどうも「重さ」と「体積」が微妙に違うらしい。
デジタルスケールを使って1g単位ではかるようにしたら誤差がなくなりました。
スケールは鳥さんや料理用のものと別にした方がいいと思います。レジン液をスケールの上でぶちまけてべたべたにしてしまったので...(拭いても取れないし、鳥さんには害ですからねぇ)

必ずぶちまける不思議

よくレジン液を入れた容器を倒します...。何でこんなベタなミスを犯すのだろうかと思っていたのですが、レジンについてくる「ヘラ」と「容器」がドジ子のミスを誘うことがわかりました。
同梱されているヘラですが、作業中容器に入れたままにしておくと袖に引っ掛けてしまう位の長さなのです。さらにレジンの容器はちょっと気合の足りないプラ容器なので(でもへにゃ容器でないとレジンが拭き取れない)、
ガラスビーカーなどと違ってイージーにすったおれてくれます。おっちょこちょいにはせつない道具です。

ぶちまけ対策

作業机にはチラシをまんべんなく敷き、トイレットペーパーを丸めてちぎっていくつも置いておきます。こぼした時すぐにふけるようにするためです。レジンのついた手で服などに触れると落ちません。とにかくこぼしたら徹底してペーパーでふき取るようにしましょう。ゴミ袋もすぐ側にセットしておくと困りません。

硬化したら最後

レジン混合液はある程度の高さの容器まで入れるとものすごいスピードで反応が進みます。その時熱を持ちますので、素手で容器を触ると「アチョッ」ってなるくらいです。
硬化が始まるとあっという間で、さらさらの液体だったものがどろどろした水飴状になり、へらにまとわりつき、時間と共に抵抗感が増し...どうにもならなくなります。
硬化してしまったレジンはヘラと容器ごと捨てるしかなくなるので、レジンは欲張って一気に作らないことをおすすめします。特にいろいろな色で着色する場合は要注意です。
タミヤカラーの3原色で色を作っている間に固まっちゃったりなんて悲劇が(私には)あります。
お金があるならよく使う色の着色料(タミヤカラーのクリアタイプかアクリルカラー)を買っておいたほうがいいと思います。私はケチなので赤・黄・青しか持っていませんが、いつもハラハラドキドキです。(だからぶちまけるのかも)


レジンの着色

レジンの着色にはタミヤカラーのクリアタイプとアクリルカラーを使い分けています。タミヤカラー(クリア)は透明感のあるもの:ラーメンスープ、飲み物、パフェなどに使用し、アクリルカラーは不透明なもの:カレー、ぜんざいなどに使用します。様子を見ながら少しずつ混ぜるのが失敗しないコツのようです。

ではここで失敗談を1つ...
3層に色分したパフェを作りたい!とレジンを着色してグラデージョンにする計画を立てました。いつも通り時間に追われていたので1時間おきに違う色を重ねていったら見事に全部混ざり合ってものすごーく不味そうなドブ色のパフェが出来てしまいました。レジン作品は時間に余裕を持って作るべし。

ハーティクレイは浮く

うどんやラーメンを作っていたときにびっくりしたことがあります。ハーティクレイで作った麺がレジンを入れるとぷかーっと浮いてきてしまうのです。割り箸で押さえようにも固まるまでじっと押さえるわけにもいかないので、結局少しレジンを入れて固めて、その後レジンを継ぎ足して完成させました。時間的にもギリギリだったので泣き入りましたよ...。

他の樹脂粘土はレジンより比重が重いのか、ちゃんと底に沈んでくれました。
逆に表面に浮かせたい時はハーティがいいかもしれませんが、計算通りには浮いてくれないのが悲しいところ。「ティーカップインコ」作成時はインコが仰向けになったりうつぶせになったりして浮いてしまい、随分とドザエモンインコを作ってしまいました。


つい触りたくなる不思議

透明なレジンを型に入れ、ある程度の時間が過ぎると硬化が進みます。この時「もう大丈夫かな」といきなり指を突っ込んではいけません。レジンの硬化は24時間かかります。見た目には大丈夫そうなのですが、完全に固まる前に触れると指にレジンがひっつき、あわてて指を引っ込めるとそのままへばりついてきます。これで何度メレンゲのようにツノが立った作品を作りそうになったことか。ゆっくり完成するのを待ちましょう。

型離れしない

型抜きする場合、やわらかい素材のプラスチックを選ばないといけません。
おにぎりを型抜きする容器(見た目には楽に抜けそうだった)を使った事がありましたが頑として抜けず、ナイフを差し込んだり叩いたりあたためたり散々苦労しました。マヨネーズ容器も同様に使ってみましたがおにぎり抜き型以上に型離れせず、結局容器を破壊しました。
いろいろ試した結果、お菓子のパッケージや冷凍食品のトレーに使われているプラ容器がやわらかくて一番使いやすかったです。(究極はシリコンなんでしょうが高価なので使ったことがありません)

表面がくもってる?

完全硬化したレジン作品の表面がなぜかくもっているものがありました。混合割合を間違えたのだろうか?と不思議でしたが一応ちゃんと固まっている。水で洗ったりニスを塗ってもダメ。どうやら硬化の時ホコリを吸い込んで表面が汚れたようになるらしいのです。(オカメの脂粉かな...)なので現在は型に入れた後ホコリの少ない部屋で新聞紙などの覆いをして硬化させるようにしています。

接着

レジンと硬質プラスチック、またはレジンと粘土の接着にはエポキシ系2液混合タイプの接着剤がおすすめです。硬化時間5分〜10分のものが便利で、パワーも強力です。「乾燥後透明」と書いてあるものでないと黄色く残ってしまうのでパッケージをよく見て購入しないといけません。多用途接着剤もありますが、こちらはエポキシより硬化時間がかかり、べたつくのであまり使っていません。瞬間接着剤は白残りするので使えません。また、時間を気にしなければアクリルカラー用ジェルメディウムも使えます。こちらは乾燥後透明になるのでとてもきれいに仕上がりますが、乾燥までにえらく時間がかかりますので(3日以上かな〜)注意が必要です。
また、レジンは軟質塩ビにはくっつきません...。型抜きするならいいんですけど、作品の容器として使うと完成後スポッと抜けてしまいます(泣)

            その2 粘土と私

はぁ〜こりゃいんこ Alex

 

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