Nudibranchia 裸鰓目
Doridina ドーリス亜目
Dorididae ドーリス科    

和名;ミナミヒョウモンウミウシ(?)
英名;PANTHER JORUNNA(?)
学名;Jorunna pantherina

体長;8m
観察地;スーパーマーケット
深度;-12m
観察日;2005年4月27日

 見つけたスタッフは「ゴミかと思った」と言っていた。確かに生き物だとは気づきにくいが、海の生物は生き物らしくない奴が多いので紛らわしくそこがまた面白い。名称の後ろに(?)マークをつけたのは、多分これだろうと思うが、違うかもしれないため。だから学名をJorunnna sp.と表記すべきだが、強気に言い切るようで言い切っていないところが優柔不断である。
 ところでこの名称「ミナミヒョウモンウミウシ」というのはかなり苦しい命名のように思う。学名にpantherinaとあるのはパンサーのことで日本語では豹(ヒョウ)だけど、すでにヒョウモンウミウシ(学名Chromodoris leopardus)と名付けられた種がいるので同じ名前は使えない。そっちはまったく違う種で、学名はパンサーではなくレパ−ドだけど、日本語ではやっぱり豹(ヒョウ)。同じでは拙いので南方系だから「ミナミ」を付けて出来上がりということかもしれないけど、名前だけを聞くとこの種はヒョウモンウミウシの南方型のものと私には思えるのだがどうだろうか?
 けんかを売る気は毛頭無いけど、種小名を訳してそれにウミウシの上につけるという命名法がそもそも無理のあるもので、特に人の名前を冠した学名では、名前を付けられるような偉い(?)人の名は、複数の種に付けられていることも多く、それを早いモン勝ちのように人名+ウミウシてな風にやっちゃうと、後が大変だと思うのだよ、私は。
 名前が無くても美しいものはその美しさを、変な奴は変な奴として愛でることが純粋「うみうしすと」の姿ではなかろうか?


(参照)
「ウミウシガイドブック」小野篤司著 
「ウミウシガイドブックB」殿塚孝昌著
「沖縄のウミウシ」小野篤司著 p-145
「1001 NUDIBRANCHS」 Neville Coleman著 p-59
「Coral Reef Animals of the Indo-Pacific」Terrence M.Gosliner/David W.Behrens/Gary C.Willams 著
「沖縄のウミウシ」小野篤司著 
「ウミウシ学」平野義明著 

など・・・。