私たちの生きざまの源流

牧 師  小 島 正 義
「『人はパンだけで生きるのではなく、
神の口から出る一つ一つのことばによる。』
と書いてある。」
(マタイ伝4章4節)

 上の聖句はイエス様が旧約聖書から引用された言葉です。それは「〜 」と書いてあるという所でわかります。これは旧約の申命記という所からの引用です。

 昔、イスラエルの民は荒野を旅行している時、神さまはマナというパンで彼らを養われました。なぜならイスラエルは自分の力で生きていけなかったからです。これはイスラエル人の無力の証明です。又、この物語は、私たち人間も同じように神の前に無力な者であるということを証明しています。

 「人はパンだけで生きるのではなく」と書かれていますが、しかし人はパンだけで生きようと試みています。ここで言われているパンは何を意味しているのでしょうか。パンは食物全般を指しています。食物は私たちの肉体を支えています。しかし私たちの心(魂)はパンだけで支えられるでしょうか。

  一つの問題を指摘してみましょう。「野菜を食べて愛し合うのは、肥えた牛を食べて憎み合うのにまさる。」(旧約箴言15の17)。これは私たちの心の状態について適切な指摘をしています。又、こうも言っています。「外側から人にはいって人を汚すことのできるものは何もありません。人から出てくるものが人を汚すものなのです。(マルコ伝7の15)。「外側から人に入るもの」とは食物を指しています。食物はよいものですが、私たちの内側(魂)の問題には何の助けにもなりません。ですからイエス様の賢い忠告に耳を傾けてください。「私たちはパンだけで生きれない。」それだけでは不充分なのです。

  もう一歩進んで、イエス様はこういっておられます。「神の口から出る一つ一つの言葉による」。「神の口から出る言葉」とは、神の息吹(神の息)がかかった言葉なのです。生命に満ちて私たちに生命を与える言葉なのです。そして神の言葉の大きな働きは、「神の言葉は生きていて力があり」(ヘブル書4の12)と書いているように、私たちに生きる力を与えて下さるのです。あなたも「パンだけで生きる」生活はやめましょう。