人の心 (北海道新聞「山の音」に掲載される)

清田キリスト教会牧師 小島正義

 人間は絶えず流行を追い、毎日毎日、忙しい時を過ごしている。頭のテッペンからツマ先までよくもこんなにあるものだ、と驚くほどでその移り変わりも激しく、追いつけないことが多いくらいだ。『流行』と言う意味は文字通り流れて行ってしまうもので、これも当然といえよう。

 だが、この流行以上に変化するのが人の心ではないだろうか。一時も定まってはいず、いつもあちこちへさまよっている。私たち人間の不安の原因はここにある。心が動いていれば次から次へと心配もふえ、ますます生活が落ち着かなくなってしまう。

 山中や川原で見かける大きな岩、その中に私たちは安らぎを見出すことができる。同じように私たち人間の心の中にもガッチリした岩を置くことが大切。それは一人一人が真剣に、努力することによって得られるものだ。