煙突にその蔵の焼酎の銘柄名が入っているのは良く見かける光景である。

ここも御多分にもれず主力銘柄である「緑松」の銘が掲げられている。ただし、「松」の字は落ち、「緑」だけとなってしまっている。

更に言うと、それも今は昔の話。この煙突自体、今はもうない。

2002年7月、撤去されてしまったのだ。長い間、風雪に耐えてきたがいよいよ傷みがひどく、倒壊の危険も出てきたための処置である。煙突が倒れると、煙突それ自体の損壊では済まず、家屋まで巻き込んでしまう。

松本酒造場の主力銘柄は、今や「緑松」から「萬緑」に代わった。そんな時代の移り変わりを反映するかのように「緑松煙突」はその役割を終えた。

球磨の焼酎街道、国道219号線沿いに立っていたこの煙突。球磨の焼酎蔵めぐりで免田町(現・あさぎり町)を通ると、今も知らず知らずのうちにこの煙突の面影を探してしまう。


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