メルセデス ベンツ W202 Cクラス C200 mercedes benz 外車

バイトが終わった後の肝試し

高校の後輩であり、阪急電車学生班の同僚であったぽっぽすくえあから投稿
をいただきました。

 当時の大学生の夜遊びのエピソードです。(笑)

 ちなみに、A氏というのが私で、私と記されているのがぽっぽすくえあ、B氏も
学生班の同僚です。

 また、M池というのは有名な心霊スポットである深泥池のことです。


 私がこれまでの人生の中でもっとも恐ろしいと感じた恐怖体験を告白させて
頂きます。

 1980年代の終わり、大学生だった私は友人6人で2台の車に3人ずつ分乗
し、真夏の心霊スポットに出かけた。所謂「肝試し」だ。目的地は京都のM池。
この池は夏になると必ず脚光を浴びる心霊スポットであり、心霊現象をまったく
信じない我々6人は「何か有るかも・・・」と勇んで出かけたのである。もちろん
専門家諸氏に言わせれば最も「やってはならない」オモシロ半分の愚行であっ
たことは、後に深く反省することになるのだが・・・

 参加した友人達は大学の同級生では無く、アルバイト先の友人や先輩達で気
楽な友達関係の中にも中高校生の頃とは違う「縦のつながり」も意識した微妙
な関係の中に有り、私は一番下と言うこれまた厄介な立場に居た。

 大阪の大学(大阪大学ではない)に通っていた私と違い、京都の大学(京都
大学ではない)に通っていた先輩の運転する車は私の知らない未知の道(洒落
のつもりではない)を通り、目的のM池へと向かった。山道を自在に進む車中で
運転の上手さと大学生が乗るには立派過ぎる車(ヒガミではない)に感心して
いた私は、序々に高まる肝試し独特のスリリングな空気が漂い始めた車内の
雰囲気を不謹慎ながらも楽しんでいた。やがて車はあるトンネルに差し掛かっ
た。ライトに照らされたそのトンネルは、幅が非常に狭く入り口をうっそうとした
熊笹や草が覆う、見るからに不気味な雰囲気に包まれていた。トンネルの手前
で一旦車を止め、運転していた先輩が語り始めた。

(以下、運転手=A、同乗者=B、私)

A「このトンネル、出るらしいで」
私「幽霊ですか?」
A「そやねん。なんかな〜、白い人影を見たとかフロントガラスに手形が着いた
とか、いろんなことあるらしいで」
私「とにかく行きましょう」
B「・・・・・・・・・・」
やがて車はトンネルに向かい走り始めた、そのとき!!!
は、特に何も無くトンネルを通り抜けた。

後になって解ったことだが、私を始め車内の3人は「とんねるず」が嫌いだった。
共通に嫌いだった。とても嫌いだった。きっと関西のノリには合わない彼らの芸
風に、3人とも言い知れぬ不快感を覚えていたのだろう。

やがて車はM池の近くに差し掛かった。「いよいよか・・・」高まる期待、不安、
不思議と感じない恐怖の中で、私は次の展開を待った。

「・・・・・頭が・・・痛い・・・」

B氏が突然つぶやいた。彼はこのM池行に出発する際、一番はしゃいでいたの
だが車が走り出すや黙り込んでしまっていたのである。私はB氏の絶妙の間を
心の中で讃え、期待通りの素敵な展開を神に感謝した。

私「頭が痛い?夏風邪?」
B「違うよ、頭が痛ェんだよ」
ちなみにB氏は名古屋の出身である、日頃から名古屋出身であることを強く意
識し、中日ドラゴンズをこよなく愛している、趣味の鉄道の次に。

私「女性問題?」
B「違うよ、バカ!」
事実、B氏は女性問題を起こすような人間ではないことを私が保証する。彼は
ゲイでは無いが、女性には関心が無いのだ。彼は中日ドラゴンズをこよなく愛し
ている。趣味の鉄道の次に。

私「金銭トラブル?」
B「だから違うんだよ!」
確かに彼は金銭に困っている様子も無かった。当時のアルバイトの時給は65
0円だったと記憶している。しかし彼は、当時からとてつもなく高額なパソコンを
買い揃え、DOSV言語の中で生きていたのだ。それに彼は中日ドラゴンズをこよ
なく愛している。趣味の鉄道の次に。

私「なんで頭が痛くなったん?車酔い?」
B「だから、何か感じるんだよ・・・」
私「オレ、何も感じへんけど?」
B「感じるだろ?ナンか凄く体もダルくなってきた。早く戻ろう。」
私「何や。話題の主になろうとしていただけかいな(笑)」
B「・・・・・」
・・・図星だった。B氏の症状は急速に回復し、何事もなかったかのようにM池行
を楽しみ始めたのだ。驚きだった。彼はM池行に出発するや黙り込んでいたの
であるが、それは彼が周到に仕組んだ「つもり」の芝居だったのだ。容易に見
破られたその芝居は、彼以外の参加者に軽い不快感を与える結果になったこ
とを、彼もそのとき学習したことであろう。あれから15年以上が過ぎた今、B氏
が新しい環境の中で同じような不快感を周囲に与えていないことを切に願うば
かりである。B氏の明日に、幸有れ。

やがて車はM池の畔に停まった。冒頭で書いたとおり、我々は2台の車に分乗
してこの池にやってきたのだが、やがて2台目の車も我々の車の後ろに停車し
た。そして・・・
「あれ・・・ナンや・・・?」
声を潜め、真っ青な顔をして・・・いや、不思議そうな顔をして後続車の3人は池
の畔を指差した。

そこには・・・肩を寄せ合う二つの人影。我々6人はその人影に見入った。
「オイ、これからヤるんちゃうの?エエとこに来たんちゃう(笑)??」
何を「ヤる」のかは読者諸兄の大人の推測にお任せするとして、それぞれが喜
びの表情を浮かべ好き好きに発言していた。二つの人影はときに寄り添い、と
きに離れそれは非常に我々5人(B氏は除く)のバロメーターを上げるに容易過
ぎる材料となった。
「アレ?ナンかおかしいで??」
一人がつぶやいた。
「あの二人・・・・?」6人は声を揃えた。
「男や!!!!」
ガッシリした体型の男に寄り添うのは、フェミニンで華奢な「男」だったのである。
それは我々5人(B氏は除く)のバロメーターを下げるには容易過ぎる材料とな
った。
「さて、そろそろ帰るか・・・」
誰ともなしに言い出し、早々に帰途に着くことになった。帰途は自宅の方向の
関係でB氏は後続の車に乗り込み、我々の車はA氏と私の二人となった。萎え
た気分に肝試しに来たことさえ忘れ、適当な会話を交わしながら自宅方面に向
かった。私はいつしか後部座席にB氏が居ないことを忘れ、後部座席に向かっ
て話しかけていた。
「もう頭痛は治ったん?ホンマに変な芝居して」
すると、誰も居ないはずの後部座席から・・・・
何も聞こえなかった。
私「あ、そうや。乗り換えたんやった(笑)」
A「誰に話し掛けとったんかと思ったやないか!気色悪いんじゃ!」
A氏が私の奇行を叱責する。私は、忘れっぽいのである。
それから、遥かに歳月は流れ、そして今、そのときの6人は地道に人生を真っ
当している。
エッ?【専門家諸氏に言わせれば最も「やってはならない」オモシロ半分の愚行
であったことは、後に深く反省することになる】って言うのが書いて無いって?
書いていますよ。B氏が車を乗り換えたことを忘れてしまっていたことが愚行。
先輩や上司と話しているときは、「ちょっとしたことでも忘れないようにする。」と
深く反省することになったのです(笑)。
本当のことを書くと、みなさんとても普通じゃ居られないでしょうから・・・(笑)。

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