ノブレス・オブリージュ


貴族が貴族としての特権を維持できるのは、ノブレス・オブリージュ(Noblesse Oblige)を果たしているからだと言われます。フランス語でノブレス・オブリージュ、英語でノブレス・オブリッジと呼ばれますが、日本語に訳すと、以下の様になります。

・高貴な者の義務
・高貴なる者の重責
・高い身分に伴う義務
・高貴であるが故の義務
・高貴な身分に伴う規範的義務
・貴い者は義務を負う
・特権にはそれに見合う義務が伴う
・身分の高い者にはそれ相応の社会的責任と義務がある
・高い身分には(道徳上の)義務が伴う
・位が高ければ務めも重し
・高貴な義務:偉い地位の人ほど公衆のために働かなくてはいけないという考え方
・貴族的自己犠牲
・優者の責任
・優者の責務
・知者の責務


王侯貴族は特権を持つ代わりに、いざ危険が迫った時には自らが先頭になってその危険に向かって立ち向かわなければなりません。そうでないと民衆にソッポを向かれ、権威を失い、支持が得られなくなります。そのため、近代の貴族の子弟は軍人を志すものが多く、第一次世界大戦においてはイギリス貴族の子弟も将校として参戦し、その死傷率は平民の兵士を上回ったと言われてます。そのため、戦後の貴族階級の年齢層のバランスが大きく崩れたそうです。英国の首相を務めたサー・ウィンストン・スペンサー=チャーチル(第7代マールボロ公爵の次男ランドルフの長男)も、陸軍士官学校卒、インド勤務、新聞の特派員としてボーア戦争に従軍といった経歴を持っています。また、フォークランド紛争においては英国のアンドリュー王子が戦闘ヘリに乗って参戦しています。

このように、高貴な身分であるが故に人に先立って危険と向き合うことが求められます。人の嫌がることを率先して行わなければならないのです。華やかで優雅に見える貴族には、このような厳しさがあることを忘れてはなりません。各国の皇族、王族、貴族などが慈善活動に力を入れているのも、この考え方が元になっております。また、かつての王侯貴族は建築、美術、工芸、音楽に贅を尽くしてきましたが、このような文化・芸術の発展に力を入れることもノブレス・オブリージュのひとつと言えるかもしれません。

しかしノブレス・オブリージュは貴族だけのものではありません。我々も身近に行うことが出来ます。

・毎日の通勤・通学の電車・バスでお年寄りや体の不自由な方に座席を譲る。
・面倒な仕事でも快く引き受ける。
・失敗の責任を他人に転嫁しない。
・音楽演奏会や美術展などの鑑賞をする。
・いいモノ、いいサービスにはそれに相応しい対価を払う。
・出来るだけ国産のモノを購入する
・地域活動に参加する。
・ボランティア活動に参加する。
・募金に協力する。


これらを実践しても貴族になることは出来ませんが、自分の精神を高めることはできるはずです。そしてその結果は必ず自分に跳ね返ってくることでしょう。爵位こそ与えられませんが、「心」は立派な貴族と言えるのではないでしょうか。

目指せ!心の貴族!

 


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