二重姓


外国人の名前には、以下のように姓が二つ繋がっている名前があります。
 
英語表記:Sir Winston Leonard Spencer-Churchill
日本語表記:サー・ウィンストン・レナード・スペンサー=チャーチル
 
このように複数の姓をハイフン(-)で繋げた姓のことを「二重姓」、「複合姓」、「多重姓」、「ダブルネーム」、「ダブルバレル」、英語では「Double-barrelled name」と言います。日本語表記ではイコール(=)で繋げることが多いようです。ハイフン(-)で繋げない二重姓もありますが、この場合は日本語表記では中黒(・)で繋げることが多いようです。

通常、英国人は結婚すると、男性の姓を名乗ることが多いそうです。しかし、男性、女性両方の家柄が良く、両方の家名を姓に残したい場合、女性の旧姓と男性の姓をハイフン(-)で繋いで姓とする場合があります。故に、二重姓を持つ人は、貴族などの上流階級であることが多いそうです。二重姓にしてでも家名を残したい良い家柄と言うことなのでしょう。

また、王家や貴族などに男子後継者がなく、他家から男子配偶者を迎え入れた場合、元々の家名に男子配偶者の家名を繋げて新しい家名にすることもあります。以下にその事例を示します。


英語表記

日本語表記 備考
Habsburg-Lorraine ハプスブルク=ロートリンゲン家 オーストリア皇帝
Brunswick-Luneburg ブラウンシュヴァイク=リューネブルク家 ハノーファー国王
Brunswick-Bevern ブラウンシュヴァイク=ベーヴェルン家 ロシア皇帝
Holstein-Gottorp-Romanov ホルシュタイン=ゴットルプ=ロマノフ家 ロシア皇帝
Saxe-Coburg and Gotha サクス=コバーグ・アンド・ゴータ家 ベルギー国王
Hohenzollern-Sigmaringen ホーエンツォレルン=ジグマリンゲン家 ルーマニア国王
Petrovic-Njegos ペトロヴィチ=ニェゴシュ家 モンテネグロ国王
Hesse-Kassel ヘッセン=カッセル家 ヘッセン=カッセル方伯
Orange-Nassau オラニエ=ナッサウ家 ルクセンブルク大公
Nassau-Weilburg ナッサウ=ヴァイルブルク家 ルクセンブルク大公
Fitzalan-Howard フィッツアラン=ハワード家 ノーフォーク公爵
Spencer-Churchill スペンサー=チャーチル家 マールバラ公爵
Douglas-Hamilton ダグラス=ハミルトン家 ハミルトン公爵
Montagu Douglas Scott モンタギュー・ダグラス・スコット家 バクルー公爵
Crichton-Stuart クリッチトン=ステュアート家 ビュート侯爵
Brudenell-Bruce ブラデネル=ブルース家 アイレスベリー侯爵
Leveson-Gower リヴソン=ゴーワー家 スタフォード侯爵
Coudenhove-Kalergi クーデンホーフ=カレルギー家 クーデンホーフ=カレルギー伯爵

英国の場合、上流階級でなくとも二重姓にすることはできるようですが、その場合は複数の姓を繋ぐハイフン(-)が無いことが多いそうです。ハイフン(-)の有無によって、上流階級かそうでないかの区別をするところが階級社会の英国らしいですね(もちろん上記の事例のように例外もあります)。

最後に、現在の英国王室はウィンザー家(Windsor)ですが、エリザベス2世女王の王配(女王の配偶者)エディンバラ公フィリップはマウントバッテン家(Mountbatten)出身なので、将来家名がマウントバッテン=ウィンザー家(Mountbatten-Windsor)に変わるかも知れませんね。

 


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